カスタムバーニング特別編集「カスタムストリートスタイル」お楽しみ頂けているでしょうか!?
さて、「カスタムストリートスタイル」の企画で、SR400/500のFRPを缶スプレーで全塗装にチャレンジする「プロ御用達のイサムでプロを超えるペイントを!」で美しくし上がったタンク&シート。
でもこのままでは少し寂しいので、よりオリジナリティを出すためにこの外装にあったステッカーを制作致しました。その手順を今回展開致します。
■型取り
まずはタンク&シートにホームセンターで販売されている比較的糊面が弱い養生テープでグラフィックステッカーを作りたい箇所に貼ります。
その上から油性サインペンでグラフィックをデザイン! 今回はヤマハらしくストロボグラフィックで作ります。
タンクの上面などは予め中心点を定規などで測っておくと良いでしょう。
■デザイン、遊び心
シートカウルにまでストロボが続くように実際に装着されていることを想定してラインを引きます。油性サインペンのラインはあくまで目安なのでまっすぐ正確に引く必要はありません。
ちなみにシートカウルのサイドのストロボはSR500の〝500〟をイメージ。オリジナルで作るステッカーだからこのような事も自由自在!
■バランスを確認
タンクとシートを机上に置いて、ストロボラインの平行を確認!
■型取ったデザインをスキャンする
養生テープに油性ペンで描いたデザインを外装から丁寧に剥がします。その際に一番始めに貼ったテープから剥がすと簡単に1枚の物として剥がせます。
それらを今回はA3のコピー用紙に貼ります。大きい物はカレンダーやポスターの裏などを利用するといいでしょう。
A3に貼ったデザインはスキャナーなどで画像データとして取り込みます。
※スキャナーが無い場合やA3などの規格以上のサイズのデザインの場合はスマホなどをスキャナ代わりに使います。その際には定規などサイズがわかるものを一緒に撮影しましょう。
■パソコンでデータ化する
読み込んだ画像データをイラストレータなどのソフトで読み込み、トレースしていきます。ここは少し難易度や経験が必要かもしれません。またお仲間でパソコンに詳しい人などに頼むのも良いでしょう。
油性サインペンで描いたクネクネしたラインもパソコン上で奇麗な線(パス)に仕上げていきます。パスを太くしたり、アウトラインにしたりして理想のデザインに仕上げていきます。
※パソコンが無い!!! という方は型取りをした物をトレペなどに定規などを奇麗に写し描きをし、カッティングシートでグラフィックを制作する方法もあります。
■色を決める
印刷用のデータ化したグラフィックはブルー/シルバーのストロボにしました。シルバーは特色なので、今回はグレー(B25%)で配色。
※特色は色の掛け合わせでの再現方法ではなく、その特色だけの版が必要となります。版画の原理と同じになります。金、銀、メタリック、蛍光を特色と考えます。
■カットラインを作成
制作したデザインデータはステッカーに出力する際にカットラインを設けなければいけません。データ上のピンクラインがカッターの機械がトレスするものになります。カットされるデザインには予め2mmくらいのカットされても良い塗り白を作っておきます。
■遊び心もオリジナルステッカーならでは
今回コーションプレートもデザインにいれました。使用オイルの項目に注目です。このような遊び心もオリジナルデザインステッカーならではです。
■印刷会社を探す
この企画のクライマックスともいうべき印刷をしてくれる業者を探す事です。大判の看板をインクジェットを出力している業者なら出力可能です。その際にラミネート(塗装でいうクリア)やステッカーの厚さなどを指定します。また、その業者によってデータの入稿方法があります。
ちなみに現在は家庭用のインクジェットでも専用のステッカーシートが販売されています。その出力したものに対し、透明のカッティングシートなどを貼れば業者で出出力したようなステッカーを作る事も可能です。
実は、上記手順のブルーSR500のステッカーはまだ出力していません。塗装前の白ゲル外装のときに部分出力をしたのが上の白いSR500レーサーです。
みなさんも冬休みに室内でできるカスタムとして、ステッカー制作を楽しんでくださいね。
また、ブルー外装の塗装行程は「カスタムストリートスタイル」を参考にしてくださいね。
カスタムストリートスタイルはAmazonでも購入可能です。