JEC最終戦 SUGO2DAYSへの参戦でも湧かせてくれたモトクロスIAの横澤拓夢(#46/CRF250R/N.R.T所属/17歳)。2015シーズンは自身初のIA2表彰台にも立ち、ランキングは10位。以前このWEBでも紹介した古賀&馬場のルーキー組と同様、注目したい若手ライダーのひとりだ。
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DS:IAライダーとして2年目の今シーズンは、1年目と比べてどうでしたか?
「気持ちの面では少し楽になったんですけど、開幕から1、2戦が全然ダメで、なんかあまり自信が持てなくて…。そこからは良くなりました」

DS:自信が持てなかったのはどうして?
「事前練習の熊本(HSR九州)で全然乗れてなくて、すごい遅かったんです。そこで自信をなくしてしまい、そのままレースでガチガチになってしまいました。とにかく最初の2戦はレースで硬くなって、腕上がりも激しくて、全然乗れなかったです」

DS:それがどうして改善されたの?
「1、2戦の走りが悪すぎて逆に吹っ切れたというか、ランキングも大して気にすることないし、とりあえず頑張ろうという気持ちになれました」

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DS:今年からチームメイトに古賀太基が加わりましたが、変化はありましたか?
「年齢も一緒で昔から同じレースにも出ていて、彼のほうが速かったですね。前から速いとは聞いてたんですけど、何かを意識するというよりは、同い年で仲良くやっていければいいかな、という感じでした。変に意識することもなかったです」

DS:2人でIA2クラスを走ってみて、一年終わってみた感想は?
「本当に良かったです。レースの成績は彼のほうが出ているけど、練習の時には同じタイムが出ていたり、一緒に走っていて太基は前半はすごく速いんですけど、後半にちょっと弱い部分があって…。逆に自分はコンスタントに走れるというか、前半は太基に離されるけど後半に追いついていく、という感じで。逆に太基は後半の疲れたあたりで自分に追い回されて、また頑張るっていう。お互いに切磋琢磨できて、とても良かったです」

DS:高め合えたんですね。
「本当に今シーズンは一緒のチームで良かったな、と思います」

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DS:第4戦のSUGOで予選落ちしたことがあったよね。あれはどこに問題があったの?
「スタートホールショットで出て、転倒してマシントラブルになってしまったんですけど…。もっと集中していればそういう転倒にも繋がらなかったし、自分としてもモタモタしていた部分があったんじゃないかと思います。あの時は調子も上がってきていて、トレーニングも今までで一番頑張ったし、コースも地元で『いい結果を出して、流れを作っていきたいな』と思っていたところでの予選落ちだったので、すごいショックでした」

DS:でも、その後の8月のSUGOで3位に入ったよね。
「あの時は鎖骨の骨折で入院していて、『どうせそんなに走れないし、みんなより練習もできていないから、気負わずにとりあえず頑張っていこう』という気持ちのなかでのマディだったので『ラッキーだな』という気持ちで走れたんです」

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DS:チームメイトは自分と比較して速い、でも体力がない。そんな彼よりも自分のほうが先に表彰台に上がることができて、どう感じた?
「僕の場合は『ここしかないな』と思っていました。コンディションもマディで調子も悪くなかったので。太基は一戦目から表彰台に上がると思ったんですよ、スピードも速いので。でもHSRは雨だったじゃないですか。で、2戦目のオフビも前のほうを走っていたから、そのまま行くのかなと思っていたけど、転んだりとか…。神戸でもマシントラブルがあったり。でも、結果的には太基も表彰台に上がれて良かったです。最終戦のSUGOで、ヒート1はちょっと負けてしまったんですけど、結果的には自分が前でゴールできたので嬉しかったですね。太基は仙台に来て毎日ずっと練習していて、その時自分は学校に行っていたので、ちょっと嫉妬というか焦る気持ちがあったんですけど、そんな中で自分としては良いレースができたかなと思っています」

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DS:来シーズンの予定、体制などで決まっていることがあれば教えてください。
「N.R.Tで走ります。来シーズンは太基もチャンピオンを狙ってくると思いますし、今年一緒に高め合えたと思うんで、それがいい方向に向かって、チャンピオン…というよりは、太基に負けないようにとお互いに成長できれば成績は出るんじゃないかなと思います」

DS:ありがとうございました。

インタビュアー/MATSUNAGA TORU(MXEE

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