洗車用の洗剤というのは随分昔からあって、多種多様です。

ロードバイクを洗車する場合は車とあまり変わらないのですが、ことオフロードバイクに関しては、走れば泥汚れするため洗剤の登場回数も多くなります。ですから手間が掛かってもロードバイクのように台所用の洗剤でもいいやって人から、楽に綺麗にするために専用洗剤を使う人まで様々です。でも専用洗剤って比較的高いものが多いですよね。比較の対象が台所洗剤だったら尚の事そう思うでしょう。

専用洗剤の先駆けというと、ダートスコートでしょうか。

モトクロスのワークスチームで、実戦をふまえて開発されたという泥落ちとコーティング性能は、登場当時センセーショナルでした。レースで疲れた身体に洗車は結構厳しいものです。家で洗いづらい人などは、レース場の限られた洗車時間内でぴかぴかになる洗剤に、目を奪われたのではないでしょうか。今でもその頃のイメージを抱いている方も多いと思います。そのダートスコートの洗浄能力は、その後モデルチェンジを重ねた今、さらに比類無いものがあります。
このように、泥だらけになったマシンをいかに省力で綺麗にするかというのが、専用洗剤のコンセプトになっていきました。

泥を落とすというアプローチでは、スリックという洗剤が関西を中心にじわじわシェアを伸ばしています。

またこすらないでも綺麗になるというコンセプトでTK1スーパーウォッシュやマックオフなども最近ファンを増やしています。

個人的に使用していても、全てに秀でたという洗剤は見当たらないのですが、それぞれ得意な分野を持っていて、どれも走行後の洗車を省力化してくれる優れたアイテムです。家で洗いなおす手間を考えると会場でぴかぴかにしてくれる洗剤は、コスト以上のメリットを与えてくれると思いますよ。

ただし、中にはコーティングも同時におこなってくれる洗剤もあります。これらは、使用法を間違えると逆効果になったりもします。
でもそんな事を差し引いても綺麗になったマシンを見るのは気持ちがいいですし、整備の際に不具合箇所を発見しやすくもなりますので専用の洗剤は手放せません。

そんな粒ぞろいの洗剤たちにまた新たな刺客が現われました。うなぢるという怪しい名前の洗剤です。これは泥汚れも油汚れにも効くというマルチクリーナーなんですが、これからもこんな秀逸な洗剤がどんどん出てくると思います。だって綺麗にすることがマシンメンテの基本ですから。
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洗車の時間を短縮してその分念入りに整備してください。

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この記事の著者について

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MCGEAR店長 大西
「オフロードバイク用品のプロショップとしてライダーのニーズに応える」ことをコンセプトとした、WEBオンリーのオフロードバイク用品ショップMC GEARの店長。装具、ケミカル、工具などあらゆる知識に長けており、自身もエンデューロを楽しむライダー。