Toby Price Kins M.

Toby Price
Kins M.

シリル・デプレは2015年から4輪(プジョー)にスイッチ、マルク・コマもモト部門のラリーディレクターとなってラリーの第一線から引退。二人の巨人がいなくなった2016年のモト部門は、かつてないほどの接戦になります。2016年は誰が勝つのか? 4年目となるホンダファクトリーのHRCラリーチームは昨年、ホアン・バレダとパウロ・ゴンサルベスが善戦しますがウユニソルトフラッツのステージから不運とも言える展開となり悔しい思いをしています。しかし、2016年もHRCは、KTMを脅かす唯一の存在になります。ライア・サンツの活躍がそれを示すように、ドライバビリティに優れるHRCのCRF450ラリーはさらに進化して優位に立つでしょう。ゴンサルベスとバレダは、2015年の前半のように、今回も常にトップ争いを演じるはずです。

そして最も注目されるのは、トビー・プライスです。1987年生まれのオージーは、2015年が初めてのダカール参戦でしたが、いきなり3位のポディウムに立ちました。RED BULL KTMファクトリーチーム。プライスは、クロスカントリーレーシングとエンデューロをミクスチュアした、豪州最大のオフロードレース選手権であるAORCのマルチタイムチャンピオン、また豪州の有名なデザートレース、フィンケデザートレースや、A4DE(オーストラリア4日間エンデューロ)でも優勝、さらにFIMインターナショナルシックスデイズエンデューロの豪州代表チームの一員としても活躍中で、2014年は最大排気量のE3クラスで優勝しています。テクニカルコースからハイスピードまで。スプリントから長距離までこなすマルチタレントですね。
Hisashi Haruki  http://www.bigtank.jp

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Enduro.J & BIGTANK magazine
特設2016ダカール速報チーム。現地に飛んでいるEnduro.J稲垣と、アーカイブを交えた原稿起こしを担当するビッグタンクマガジン春木のコンビが、2016年のダカールを斬ります!

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