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DAKAR2016 – ステージ4- マラソンステージ前半戦、好調が続くHRC勢
1/6 ステージ4 フフイ~フフイ
リエゾン:200km SS:429km
ダカール2016、最初のマラソンステージの前半。マラソンステージとは、キャンプ地にサポートチーム、メカニックの立入が禁じられ、一切のアシスタンスと補給を禁じられているステージのことで、選手は、携帯しているパーツと工具、主催者が用意しているわずかな工具で整備・修理を行わなければならない。選手同士のアシスタンスは認められる。また、このステージでは2日間を通じて、タイヤ交換も禁じられるため、タイヤには主催者によって封印が施されている、マラソンステージは、ファクトリーチームとプライベーターの差を少なくし、選手個々のスキルと、車両の耐久性、信頼性をテストするために設けられるもので、今回は、この後、ウユニのステージにも設定されている。
いよいよ砂漠のロングステージが始まり、HONDA勢は好調の波に乗っている。CP1にはホアン・バレダがトップタイムで到着。ステージウインはパウロ・ゴンサルベス、バレダは4位、南米HONDAチームのケビン・ベナバイズは前日からの好調を維持して3位。2番手は、Husqvarnaのルベン・ファリア。ファリアは、前日、給油ポイントで10リッター入れたつもりが2リッター程度しか入っておらず、後半、低燃費走行を余儀なくされ5分ほどタイムロスしていた。バレダは前日、スピート制限区間での違反があり、5分間のペナルティを受けて、総合では3位となっているが、現在ではゴンサルベスが首位、2位ベナバイズでHRC勢は1-2-3と優勢。KTMはステファン・スビッコが4位。三橋淳(KTM)も順調で現在72位。
レネ(Husqvarna)は負傷~リタイア
2度のエンデューロ世界チャンピオン、今年が初めてのラリーとなるペラ・レネ(Husqvarnaファクトリーチーム)は、ハイスピードからのクラッシュで病院に搬送された。詳細は不明。CP1を4番時計で通過、ペースアップしていた矢先だった。
パウロ・ゴンサルベス(HRC) ステージ優勝・総合首位
今日はマラソンステージの前半で、とにかくバイクを壊さないように帰ることが重要です。トラブル無くフィニッシュできて、私にとってもHRCにとってもいい結果でした。今日は給油ポイントまでベナバイズと一緒でしたが、その後、集落の中でちょっとミスコースしてしまいましたが、それほど大きなタイムロスにはなりませんでした。全体としていい一日でしたよ。
ホアン・バレダ(HRC) ステージ4位・総合3位
今日はハイスピードなステージで、何名かオーバーテイクしました。時々、ダストがひどくでパスするのに苦労しましたよ。今日はマラソンステージでメカニックがいませんが、マシンにはダメージも無いしハッピーですね! 明日はマラソンステージの後半ですが、パーフェクトなコンディションで攻めることができますよ。
ケビン・ベナバイズ(HONDA) ステージ3位・総合2位
今日は慎重に、ミスをしないように集中することを心かげました。ロードブックもしっかりと見てナビゲーションしながら、全体として上手くハイペースをキープすることができた思います。フフイのフィニッシュには、パウロと一緒に入りました。全体にハイスピードでしたがテクニカルなセクションもありました。今日はノーアシスタンスのビバークなのでバイクを壊さないように注意して走ったつもりです。
アントワン・メオ(KTM) ステージ6位・総合9位
すごく長く感じました! マラソンステージなのでタイヤの消耗に注意して、スピードも150km/h以下に抑えました。それでもトップから6分遅れなので、結果にはすごく満足しています。タイヤは全然OKだし、リズムに乗れた1日でした。
ステージ4リザルト
1. Paolo Goncalves (POR), Honda, 4 hours 07 minutes 19 seconds
2. Ruben Faria (POR), Husqvarna, +04.24
3. Kevin Benavides (ARG), Honda, + 04.26
4, Joan Barreda (POR), Honda, +3.11 (+5min penalty)
5. Toby Price (AUS), KTM, +5.50
6. Antoine Meo (FRA), KTM + 06.04
7. Michael Metge (FRA), Honda +07.09
8. Gerard Farres (ESP), KTM, + 07.12
9. Brabec (USA), Honda, +07.18
10. Pablo Quintanilla (CHI), Husqvarna + 07.41
ステージ4終了後の総合リザルト
1. Goncalves 10 hours 35.17 seconds
2. Benavides + 04.14
3. Barreda +03.03 (Total penalty 6.00)
4. Svitko + 07.19
5. Faria +07.21
6. Walkner + 09.05
7. Price +9.53
8. Quintanilla + 10.19
9. Meo +12.52
10. Duclos + 13.08
この記事の著者について
- Enduro.J & BIGTANK magazine
-
特設2016ダカール速報チーム。現地に飛んでいるEnduro.J稲垣と、アーカイブを交えた原稿起こしを担当するビッグタンクマガジン春木のコンビが、2016年のダカールを斬ります!
なお、Enduro.Jが2月末に発売を予定しているEnduro.J Magazine vol.1はダカールがテーマ。ぜひここから予約申し込みを!!
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