こんにちは! はじめまして、しみちゃんです。

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私のことを知らない方も多いかと思いますので、簡単に自己紹介をさせていただきます。
一昨年に全日本モトクロス選手権を初めて観戦し、一瞬でモトクロスの魅力に惹きつけられました。
その後、JEC、JNCCなどのエンデューロ系のレースも観戦しに行ったりと、完全にオフロード観戦にハマって抜け出せない、いわゆるオフロードレースに”スタック”状態の大学生です。

現在、東南アジアのブルネイ・ダルサラーム国という国に留学中で、「東南アジアのバイクレースを出来るだけ多くこの目で見ること」を目標のひとつとして、マレーシアで行われたモトクロスアジア選手権や、ブルネイで一年に一度だけ開催されるモトクロスレースを観に行ったりして、留学しながらも私なりにオフロード観戦を楽しんでいます。

MXGPタイラウンドに行ってきたよ

さて、今回のモトクロス世界選手権(以下MXGP)タイラウンド。
当初は「モトクロスコースまで電車やバスで行けない」という壁にぶち当たり、さらに異国の地ということもあって現地観戦を諦めていました。
しかし、留学先の大学が設ける約一週間の中間休みと、MXGPタイラウンドの日程が見事に被っており、これは何としてでも私にタイへ行けという暗示なのかもしれないと勝手に悟って、えいやっと飛行機のチケットを取りました。

タイの首都バンコクから北へ向かって車で約三時間、モトクロスコースがあるスファンブリへ。ありがたいことに、日本から来る方が手配してくださったレンタカーに相乗りさせてもらうことが出来ました。

スファンブリのコースの周りはほとんど畑です。都会的な雰囲気のバンコクとは街並みが全く違っていて、会場の外には牛が放牧されていたりするほどです。そこに、どーんとモトクロス会場が作られています。

世界レベルって?

そんなスファンブリのコースで行われるMXGPタイラウンド、世界レベルとはこういうことなのかと、様々な場面で感じさせられました。

最初に感動したのは観戦チケット。
電車のICカードのような、プラスチックのカードが観戦チケットなんです。
裏にQRコードがついているので、それを読み取って観戦エリアを出入りします。
紙のチケットではなくプラスチックのカード。
たったこれだけなのに、俄然、テンションが上がります。

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モトクロス会場に入ってパドックへ行くと各チームのテントがずらり。そのテントの中にいるのは有名ライダーばかりなのに、チーム関係者と話し合っている姿が目の前で見れたりと、全日本モトクロスと同じで選手と観客の距離が近い!パドックテントの中が見えなくて選手を出待ちしたりするようなものをイメージしていたので、意外と敷居が低くて驚きました。

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初めて見た世界選手権のコース。第一印象は純粋に「かっこいい!」でした。コースの周りだけでなく、フィニッシュジャンプやホールショットの地点を表す看板にも海外のスポンサーの広告があって、それがとにかくかっこいい。私は趣味で写真を撮るんですが、あえてそれらの広告を入れたいぐらいでした。

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おいしいタイ

ヨーロッパの地をメインにレースが行われるMXGP、選手やチーム関係者は欧米人がほとんど。そんなパドックにいると、思わず自分がタイにいるということを忘れそうになります。

しかし、パドックを出ると、やっぱりそこは東南アジアの国、タイ。
会場の外には屋台がたくさん出ていて、店の看板やメニューは全てタイ語。
地元の人には英語が通じません。でもこれがまたいいんですよね。
タイ風のチキンライス、カオマンガイや、マンゴーなどの南国フルーツも何十円という安さで食べられます。

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日本と同じでMXGPもライダーと観客の距離が近い!

レース内容自体は、世界の走りにくぎ付け。
モトクロスライダーが一斉にスタートしてコーナーを曲がっていくのを目の前にして、その迫力に、しばらく鳥肌がおさまりませんでした。
コースと観客の距離は目と鼻の先。世界選手権でも、モトクロスはこんなに近くで見れるんですね。

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直線のコースセクションを前輪を上げて駆け抜けたりする豪快な走りかと思えば、フープス(小さい山が連なっている場所)をタンタンタンとリズムよく、でも上半身はブレずに走っていったり、世界の走りはこういうことなのかと、素人目ではありますが、なんとなく分かる”凄さ”を肌で感じることが出来ました。もう少し色んな知識をつけていけば、さらにおもしろくなっていくんでしょうね。

MXGPの選手の名前をあまり多くは知っていませんでしたが、決勝レースの時は、一番コースとの距離が近いコーナーの最前列をゲットし、コースの周りを囲む網にしがみついて、ほとんど写真を撮ることもせずにひたすらずっとレースを見ていました。
人気の観戦スポットなのか、そのコーナーには観客がたくさんいました。日本人は私ひとりだけ。ですが、そこには国籍問わずモトクロス好きが集まっているので、その人たちと一緒に盛り上がりながらレース観戦をしました。レースは見ていて本当に飽きなかったです。

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散水車も観客席になります

日本の真夏以上かと思うぐらいの灼熱の太陽の下で行われた今回のレース。

レースウィーク中、とあるチーム関係者たちと偶然同じホテルに泊まったのですが、そこで美味しそうな朝食バイキングを食べずに、自らが持ち込んだ食事を食べるライダーがいました。なるほど、世界で戦うということはこういうことなんですね。あれだけ過酷なコンディションで、1レース30分+2周を走り切るMXGPのライダーたち。世界で戦っている人たちは、私たち観客の知らない所で、それだけストイックに努力を積み重ねているということを、その場面を見て少し知ることができた気がします。そんなプロフェッショナルのモトクロスライダーたちが繰り広げるレースを、わざわざ海外まで行って、お金を払って、観る価値がありました。
全日本モトクロスの次は、海外GPにハマってしまいそうな予感です。

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この記事の著者について

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しみちゃん
ブルネイに留学中の大学生で、モトクロスやエンデューロ観戦が趣味で、だんだん有名人に。好きが高じて、海外でも観戦旅行を続けており、その顔の広さはグローバルに?
しみちゃんのブログ「モトクロス観戦初心者が覚えたことを書いていくだけのブログ」も好評!