二輪用のツールブランド、モーションプロをご存じですか?

レースやツーリングで工具を効率よく持ち運べるように工夫を重ねたのがモーションプロですが、今ではプロユースの特殊な工具から、各種ケーブルまで様々なアイテムを取り扱っています。

そして、工具ではなくパーツでも人気を博している物があります。
例えば、今回ご紹介するライトロック・リムロックは、強化ナイロン製で従来の金属製のものよりも大幅に軽量です。そのことからも、発売当初からたくさんのユーザーから高評価を得ています。

特筆すべきは軽いことだけではありません。
従来のリムロックは、金属の本体とチューブが直接接しないようにゴムなどのカバーをするために、リムの固定が十分でなく滑ってしまい、リムスリップを起こす場合がありました。するとチューブの口金がもげて致命的なパンクを誘発します。それを防ぐために、メーカーはゴムを成型して滑りづらくしたりするのですが、ビードとリムロックがゴム同士なので、思ったような効果は得られませんでした。そのためリムロックの数を増やしたり、金属剥き出しの物が現われたりしてこのリムスリップを押さえ込もうとしてきました。

モーションプロが出したリムスリップ問題の解決策が、このライトロック・リムロックです。
強化ナイロンは、適度なしなりとリムのゴムに負けない強度でしっかりとビード部分に食い込んでくれて、リムスリップを防止してくれます。私もタイヤの空気圧を低圧に設定する場合が多いのですが、リアは1ヶでもそれほど問題になりません(アクセルの開け方が足りないっていうのを差し引いても)。純正品やタイヤメーカーがデリバリーしているものよりも、強固に固定してくれています。しかも強化ナイロン製で軽量なので、ホイールバランスも従来品に比べて崩れにくく、高い速度域でも安心です。

そんな優れたリムロックですが、従来のリムロックで行っていたようにリムスリップ対策で凄い力で締めると、破損の原因になる場合があります。そもそもリムロックの指定トルクはそれほど高くありません。KTMの場合は12Nmと、トリプルクランプの締め付けトルクとほぼ同じです。それほどきつくは締めないものなのです。ご自分のマシンの指定トルクを確認してそれに合わせて設定してください。

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Motion Pro
LiteLoc Rim Lock
サイズは1.60、1.85、2.15の3種類。リムサイズに合わせて使用しないとビードを押えることができません(2.15のみリムロックに加わった衝撃を和らげるダンパーが付属しています)

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LiteLoc Rim Lockは専用のロックナットとそれに合わせてデザインされたワッシャーがセットになっています。

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1.60サイズは実物を見ると驚くほど小さいのですが、しっかりと押えるために考えられた形状のためにこのサイズでも充分なのです。

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この記事の著者について

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MCGEAR店長 大西
「オフロードバイク用品のプロショップとしてライダーのニーズに応える」ことをコンセプトとした、WEBオンリーのオフロードバイク用品ショップMC GEARの店長。装具、ケミカル、工具などあらゆる知識に長けており、自身もエンデューロを楽しむライダー。