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こんにちは!
モデル兼モータージャーナリストのREIです!
アフリカツインの足回りの開発をされた今井氏(以降、アフリカ師匠)と、ガッチリと固い握手を交わした瞬間。ファクトリー契約と言ってもいいでしょう。それだけの最高の体制と待遇で、初ラリーをさせてもらいました。ホンダ様とアフリカ師匠様、そして後に登場するミサイルファクトリー小川様には感謝しかありません。
北海道4デイズラリー、通称”北4”の思い出を振り返る前に、まずは自己紹介をさせてください。こんな奴でもとりあえず完走はできるのか! 自分もやってみたい! と思ってもらえたら幸いです!
自称「ダート食わず嫌い王」がモトクロッサー買っちゃったワケ
1982年4月6日生まれの34歳、東京とヨーロッパで育ち、血液型は神経質と大雑把が同居するA+(AOだから?)、性格は石橋を叩いて渡らないタイプです。家族は、バイクに理解がある妻1、なつかない鳥1、本当は犬が飼いたい。
学生の頃からファッションモデル、広告やCMのモデルとして活動する中で、ひょんな縁から音楽チャンネルMTVのMCをやらせていただいたり、主にモデルとMCとしてやってこられたのですが、芸能界の隅の隅にいながらも、リーマンショックで広告業界は大打撃…そうするとお仕事がなくなってしまうんですね〜。アルバイトで繋いで繋いで、そしたら今度は3.11でお仕事は瀕死の重傷! というより、ゾンビかってくらいスッカスカになってしまいました。またアルバイトの日々です。
そんな時に、やぶれかぶれで、バイト代を注ぎ込んでバイク遊びに没頭していたところ、バイク雑誌の編集部の方に拾われて、ツーリングやロードレースに没頭していたら、いつの間にかモータージャーナリストになっていたというわけです。
今は、主にオンロードスポーツバイクのインプレや、イベントの司会などをやらせていただいてます。
オンロードスポーツバイクと言っても、ロードタイヤや、ほとんどスリックじゃんってハイグリップタイヤで、フラッグシップモデルや海外試乗会が開催されるほどの特別なバイクに関わることがほとんどで、オフロードバイクに近いモタードに携わることすらほぼなく、プライベートではKTM RC8R、DUCATI 1199 Panaigale S、YAMAHA YZF-R25でレースに参戦して「ただしオンロードに限る」なんて但し書きが必要なくらいの、ダート食わず嫌いでした。
オンロード系のモータージャーナリストの先輩たちは、皆さんオフロードも上手な方が多いんです。ショボいのは僕だけです、ゴメンなさい(笑)。
そんな「ダートスポーツの中身なんて、ファンタジーだろ…」としか思っていなかった僕ですが、モデルの先輩でバイク乗りの山下晃和さんやRENさんに誘われてモトスポーツランドしどきにいったところ、レンタルした250ccのモトクロッサーにヤラレてしまい、一気にハマってしまいました。
ロードで経験を積んだ分、少しは開けられるようになって恋した模様です。
途中はしょってしまいましたが、モトクロスは数年前に2回くらいやったことはあったんです。でも、行くたびに両足の膝や足首をひねって、半年くらい引きずったり、「ダートは向いてないなぁ」と散々な印象しかなかったのですが、ロードレースをやった後は、「ナニコレ! めっちゃ楽しい! 抱いてっ!」ってくらいに好きになれたんです。
そんなわけで、しどきの直後、モトクロッサーを買いました。
KTM 250SX-Fです。楽したくてセル付きが必須条件、KTMのロードモデルはたくさん乗ったことがあるけれど、KTMのモトクロッサーを知らずしてKTMカタルベカラズと思い、一年落ちの長期在庫車を安く見つけてくれたKTM中野さんのおかげで、華のモトクロッサー生活を始められた! と見せかけて、いきなり左膝を骨挫傷…。
ジャンプ→着地→右コーナーへのアプローチ→握りゴケしかけて切れ込む→立て直そうとして誤ってアクセルをひねる(悪気はない)→コースアウト→何かに刺さる→チーン。
膝痛いし、力入らないし、それでもインプレのお仕事は日々あるし、まさに顔文字の(T_T)状態。
バイクの聖地アサマで見つけた先生とは…?
そんな時! そんな最悪の時に!
「アフリカツインでラリーに出ませんか?(オラオラ)」
と、ダートスポーツ様からの脅迫状…いえ、オファーを頂いたのです。この時点で、オフロード経験は、一週間もありません。モトクロス用のヘルメットや装備を身につけたのも、当然一週間未満。いくでしょ、関係ないっしょ、だって…だって!
”DCT”と”ホンダ・セレクタブルトルクコントロール”と”ABS”がついてるから‼︎‼︎
正直、この勝負はもらったと思いました。(バカで怪我をするタイプ)
後に、アフリカ師匠号をアサマファンライドのレース後に試乗させていただいた時は、ヘルメットの中でミスター・サタンばりの高笑いをしていました。
アサマファンライドでは、僕の乗ったアフリカツインはDCTではなく、従来型のマニュアルトランスミッションのモデルだったんですね。
僕くらいハイレベルだと、皆さんと悩みの次元が違うんです。分かるかな〜?
「モトクロスブーツでギヤチェンジできない(涙)」
もうね、引退しようかと思います。
そもそも、皆さんがどうやってギヤチェンジをしているのか、さっぱり分かりません。北4はDCTモデルでしたので、未だに分かりません。自前の250SX-Fで走るときは、コースの中でいかにシフト回数を減らせるかしか考えていません。ヘタレエリートです。ん? エリートヘタレ?
うおりゃー‼︎ と坂を登れば…
進むべき道を見失います。
もう一回行きますよ?
うおりゃー‼︎ と坂を登れば…
進むべき道を見失います。
一方その頃、アフリカ師匠はと言えば…。
かっこいい…!
ウェアがチカチカしてるんじゃない…走りがチカチカしてるんだ!
こんな感じでアフリカツインが迫ってきたら、僕なら土下座して道を譲ります。
このアサマファンライドは60分のプチ耐久なんです。僕は、自前の250ccモトクロッサーでも、100ccくらいのフラットダート仕様のバイクでも、MAX15分くらいしか乗ったことがありません。ダートは疲れるじゃないですか。体力がないだけじゃないんです、根性もありませんよ。コンビニで売ってたら即買いますよ。
一通り皆さんにパスしてもらった後、PW50らしきバイクに乗ってるお子様がいらっしゃいました。上達の近道は、引っ張ってもらうこと。サーキットではよく師匠やチームの先輩に引っ張ってもらっています。あそこまで突っ込んでいいんだ、あそこから開けたいのか、なんて発見がたくさんあります。
というわけで、絶好のニンジンさんを見つけたわけです。この日の先生はきっと、小学校低学年。バイクに年齢は関係ありません。僕より経験が多くて、僕より速い人は全員先生です。先生っ、ついていきます!
先生の走りを間近で見させていただいて、清流が流れるが如く、そよ風がそよぐが如く、それが極意と見抜いたり。
MotoGPチャンピオンのホルヘ・ロレンソ選手は、パンにバターを塗るように、スムーズに正確に、なんて言ってました。きっと、突き詰めれば、オンとかオフとか関係ない!
そうこうして、なんとか60分を走りきり、担当編集さんから「たいしたことなかったっしょ? 大丈夫だったっしょ? ニヤニヤ」と言われた時は、殺意の波動に目覚めかけました。
アフリカツインと一緒なら大丈夫!
上手い人や、プロの人に言いたいことがあるんですが、僕はよく思うことがあります。
「初心者をナメんな‼︎」
#殺意の波動
#目覚めかけた
今回言われたわけじゃないですが…
とりあえずオーバースピードで入ってみて? とか。
とりあえず全開にしてみなよ? とか。
できないから困ってるんです。
確かにスポーツである以上は、勇気や根性も必要です。しかしながら、物理や理論を理解できれば、それが自信を持って安全にできるようになるんです。頑張ることは大事だけれど、頑張り間違えては意味はないし、無闇に頑張ってももったいないんです。
ちなみに、この日に学んだことは、
「自分のオーバースピードが別に全然オーバースピードじゃなかった、てへ」
と
「全開にしときゃ、あとはトルコンが全部やってくれた、はあと」
でした。
そんなわけで、それくらい平々凡々な初心者ライダーの僕が、正直に北4をレポートします。
REIの「アフリカツインに抱かれて」日記、よろしくお願いします!
今回の結論。
「初心者こそアフリカツイン」
この記事の著者について
- REI
- モデル兼モータージャーナリスト。「ダート食わず嫌い」のはずが何故かアフリカツインに乗って北海道4DAYSラリーに出走することに。
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