こんにちは!
モデル兼モータージャーナリストのREIです!
2020年の東京オリンピックで、今からでもメダルを獲れる競技ってありませんか?

最後に勝つためには「SSに命をかけるな」

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というわけで、北4初日を無事に終了した直後の状態からお届けします。本当に嬉しかったんです!
というのは、初日からいきなりSS(スペシャルステージ)があって、そこはガチンコのスプリントなんですが、無事に帰ってこられただけで、気分はチャンピオンです!

長年チャンピオンの座を守ってきたものの、昨年は突如現れたルーキーに話題も表彰台も全てかっさらわれ、味方につけてきたと思っていたメディアはそっぽを向いちゃうし、どこからか限界説が囁かれ始め、しまいには四輪に転向とか、若い女優に入れ込んでるとか、実はゴーストがいるとか、犬派より猫派だとか、有る事無い事を週刊誌に書かれ、そんな中で真価が問われる今年は最終戦までもつれ込む難しいシーズンでありながら、イケイケで怖いもの知らずのルーキーを、円熟の極みと称されるスロットルワークと得意のハードブレーキングが冴えに冴え渡り、ポイント差一桁でなんとか押さえ込んで、最終戦の最終コーナーで王座奪還! なんてシーズンだ! 

…というくらい嬉しかったかどうかはわかりません。

そもそも、ラリーのルールはエントリーするまでさっぱり知りませんでした。僕の認識が間違っていなければ、ですが、要約しますと、数日間の中で何時までに通過しなさい、何時までに帰ってきなさい、とチェックポイントで管理されつつ、ただし門限さえ守っていれば、しっかり遊んでから帰ってきてもいいんです。

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北海道の場合は、ソフトクリームにジンギスカン、そして海の幸など、ライダーを誘惑するグルメはいくらでもありますから、僕自身もセイコーマートの豚丼を連日いただいたわけであります。

そこらへんは、ある意味ではツーリングの延長で、リエゾン区間と呼ばれています。リエちゃんをロボット兵器化すると、リエゾンになる気もします。元はフランス語で、「liaison」と書くそうです。中学校の英語の授業で単語の綴りを覚える時に、例えば「大好物」を意味する「favorite」は「ファボリテ」と覚えました。リエゾンを覚えるなら、「リアイソン」になります。ここ、テストに出ます。

そんな(?)リエゾン区間ですが、北4の場合は法定速度で安全運転をすれば、きちんとたどり着くことができるように設定されています。
が、しかし。しかしです、SSだけは違います。
このラリーの成績は、SSの通算タイムで決まるんです。つまり、成績狙いならば「SSだけは命をかけろ」という解釈ができます。

本当に命をかけることはオススメしません。
初デートなのにステーキにガーリックを多めにかける、それくらいの覚悟でいいと思います。

決勝も練習のつもりで走る

僕の目標は、完走。

とにかく怪我をせずに、アクセルを戻してでも完走すること。崖っぷちの林道で大型二輪のアフリカツインを谷底に落とした場合は、一人で引き上げるのは到底不可能だと想像したからです。

頑張る=落ちる
頑張る=壊す

が林道ハイパー初心者である僕の考えです。つまりは、万が一やらかした場合は、ホンダドリーム店で48回払いのハンコを押す方が精神的負担及び肉体的負担が軽く済むと、天才的判断をしたわけです。60回払いという手もありますよね。オススメは、残価設定型ロー…以下略。

とにかく、僕が勝つのはこの日ではないんです。続ける限り、そんな日がいつか訪れるかもしれませんが、それが狙えるようになるまでは、決勝も練習のつもりです。「練習走行も予選と思って走れ」と、そう教えてくれた先輩がいまして本当にありがたい教えなのですが、今回はそれを拡大解釈して「決勝を最大の練習と思う」作戦でいきました。

このコラムはまだまだ続きますが、僕の走行カットを見てみると、とある事実が浮かんでくると思います。

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「コイツっ…!」

「リアルに下手くそ‼︎wwwwwww」

wキーを連打するなー‼︎
あと返信をスタンプだけで済ますなよ?

そうじゃなくて、

「スタンディングできないんだ…こいつ、マジ(で素人)だ」

と。

そうなんです、僕はスタンディングで乗れないんです。どうしても座ってちゃ通れそうにない…キャッ濡れちゃう…ちょっとくらい雰囲気で立ってみたい…という時は生まれたての子鹿のように立ってみたものの、やっぱりしっくり来ません。生まれたばかりでも34歳、あんまり可愛らしいものじゃありません。カメラマンさんが気を利かして、このサイズにしてくれてるのだと思います。さらにガンガン補正してもらっていいです、グラドルばりにフォトショで加工してもらいたいです。なんならライアン・ダンジーにしてください。

…。

唯一知ってる土の選手を絞り出してこれです。あとは、セバスチャン・ローブくらいしか…。(なんか違っ…)

たまに忘れますけど、これでもファッションモデル兼モータージャーナリストやって〼。

アフリカツインでのライディングで心がけたこととは

そんな僕は、2つの決め事をして、SSに挑みました。

攻める、だけど、めちゃめちゃ守りの余裕を残す。

レース中に、それまでできなかったことが急にできるようになることはありません。凡人なので、これはワタシ詳しいです(笑)、天才にはあり得るのかもしれませんね(※僕が天才になれたらお知らせします)。

要は、どこまでが制御の範囲内でいられる80%か、どのくらいがギリギリの100%か、どこからがリスクを伴う100%超か、それを常に念頭に置いて、「熱中! うっかり楽しくなっちゃいまして、さあ伸るか反るか全開スイッチ!」が入らないようにしました。
トルコンのおかげで開けゴケやハイサイドはないですが、バイクを止められなくてコースアウトしそうになること、それはそれはしょっちゅう。ほどほどにしなさいね、あんたは子供の頃から調子に乗って怪我をするタイプなんだから、そうお袋が言っているような気がしました。

シッティング、つまりロードに効きそうな乗り方で練習をする。

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こちらがアフリカ師匠の完璧なシッティングです。

この翌週には、2016 FIM世界耐久選手権シリーズ “コカ·コーラ ゼロ” 鈴鹿8時間耐久ロードレースの取材が控えていました。フルネームは長すぎて大変なので、google先生からコピペしました、通称”8耐”です。そのまた翌週には、2016もてぎオープン7時間耐久ロードレース、通称”もて耐”がありまして、予選アタッカーなので結構緊張しました。

北4を入れると、耐久3連戦で、どれも勉強になるけど、最後のもて耐までは怪我ができません。モトクロッサーを買って、速攻で笑いの神が降臨して骨挫傷をやった身としては、とにかく不安ばかりでした。
そういうわけで、できないことは今更気にしない、できることでタメになることをしよう、その先に繋がるようにしよう、無理は「ダメ。ゼッタイ。」の精神で、そう心がけて挑んだのです。

僕が意識したのは、細かく書き出すとロードのライテク系の雑誌になっちゃうので割愛しますが、「荷重」「(シートに座った状態で)自分が動く事」です。その後、実際にロードでは大幅にタイムアップし、悩んでいた壁をクリアできました。アフリカツインが効きましたね!

トラコン、DCT、ABSって本当のとこ、どうなん?

真面目な話になりますが、電子制御が嫌いなライダーは少なくないです。ネガティブな質問をされる事が多い分、そう感じます。

「トラコンついてると機械任せでつまらないよね?」
「DCTってスポーティーじゃないんでしょ?」
「ABSって邪魔でしょ?」

僕の実体験で、なるべくサラリとお答えしたいのですが、うまく説明できるかわかりません、汲んでいただけたら嬉しいです。
トラコンのおかげで、余計なハイサイドをしないで済んでいます、トラコンあってもスライドコントロールがあっても転べます。DCTだからこそ、初心者でも初心者なりに攻められました、攻めて初めて練習に、攻めて初めてスポーツになるんです。ABSのおかげで、無駄な握りゴケがなくなり、ミスをリカバーできました。

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(※写真はアサマファンライドの時のもの)

電子制御を守る(安全装備)手段として使うのと、攻める(タイムを出す)手段として使うのは、全くの別物です。今回のレースでは、僕は安全装備として使いました。結果として、順位を上に進める事ができました。攻めるためには使っていません。まだそこまで使いこなせなかったのは、自分がダートに慣れていないからです。

仮にモトクロッサーを買い替えるのならば、パッシブな制御なしのマシンより、アクティブな制御有り有り増し増しのマシンを選びます。それでレース中に少しでも楽して前に進みます、その中で階段を一段飛ばしで学んでいきます。

電子制御はしっぺ返しの一歩手前で止めてくれる、守ってくれることが多いです。そこが限界なんだなと、怪我をせずに学ぶことができるのがお得なんです。

「トラコンを使いこなせたら面白いよ! 最新技術ってすごいよ!」
「DCTってむしろスポーティーだよ! 走りに集中できるからね!」
「ABSが本当にいらなくなったら、カットすればいいんだよ!」

(世界中のあらゆるレベルのライダーに一貫して安全な、完全なバイクを提供するメーカーが、設定で簡単にABSをカットできるようにしたのは、大英断! アフリカツインは、ホンダのラインナップの中でも、一際目立つ、特別な一台と言えますね)

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ミサイルファクトリー小川師匠の走りです。
惚れ惚れします! 僕の理論では、スタンディングでこの角度ではもう転んでます。ちょっともバンクする気になれません。こうなりたいのですが、それはまた別のお話…。(人事権のある偉い人、察してください、もっと上手くなりたいです)

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