こんにちは!
モデル兼モータージャーナリストのREIです!

金髪or◯◯◯⁉︎

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第1話を振り返ってご覧いただけると、僕は元来黒髪です、日本人ですから。
この原稿を書いている今も黒髪です、日本人ですもの。

ダートが不安で不安で、本当のバイク初心者よりかは速度域が高いだけに、またそれと同時に変に経験者なだけに予測できない転倒で怪我をするのが怖くて仕方なくて、景気付けに僕が選んだ答えは、スーパーサイヤ人になることでした、日本人ですけども。

金髪のチカラ。

某有名クリエイターで、トレードマークが金髪の方がいるんです。情熱大陸的な番組でこう言ってました。
「ナメてると思われるでしょ? だから仕事を一生懸命やらなくちゃって思うんです、文句を言われないようにネ」
と。

断言します、バイクには効きません(涙)。

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気分が晴れるかと思いきや、鏡を見るたびに「なんだかなー」と、名優・阿藤快さんにはなれた気がします。
この数日後、自宅で黒染めしました。美容院でちょっとお金かけて、ブリーチしてアッシュにして、手間暇かけて作った頭を、コンビニで数百円で売ってる黒染めで適当に黒くしました。
8耐では、主に外国人ライダーの通訳をやっておりまして、それゆえ、似合わないナメた頭で行くのもどうかと思いまして、だけど所詮は安い黒染め。鈴鹿にいる間にどんどんと金髪に戻っていきました。髪を洗うたびに色が明るくなるので、ホテルの部屋でひとり引き笑いですよね。
スーパーサイヤ人で逆に凹んできたので、再度美容院に行き、がっちりと黒くしてもらいまして、今に至ります。

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さっそく、翌日の準備に取り掛かっているの図、ですが、僕は落ち着いてそう見ることができません。
アフリカ師匠の黒髪、僕のナメた頭。二択のうち、ハズレを引いてしまいました。もうひとつは、THE BOZEでした。次またこういうチャレンジをする機会があって、気が引け引けの時は、坊主にします。甲子園球児が坊主にする必要はないと思うタイプですが、僕には効きそうです。

スポーク調整? なにそれ、美味しいの?

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今回のアフリカツイン”北4スペシャル”を作ってくださった、ミサイルファクトリー小川師匠にスポークの調整をしていただいてます。もうそろそろ威張ってもいいのかと錯覚してきますが、僕はスポークの調整の仕方がわかりませぬ。スポークのバイクを所有したり、整備したことがないんだぞ(妻に贈ったWR250Xはここぞと他人事)。

知りたいこといっぱい、わからないことがわからない、どこから手をつけたらいいかわからない、これが初心者の正しい姿です。仕事でスポークホイールに乗ることは、たまたま稀です。これが、キャストにしか乗ったことがない初心者でもあり、新しい世代でもあると、そう二輪業界の偉い人に誰かやんわり伝えてください、くれぐれも僕の名前は伏せてくださいネッ。

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アフリカ師匠「ん?」

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アフリカ師匠「おまえ、マジで言ってんの?」

さあ、みんなも一緒に!エブリバディセイッ!

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アフリカ師匠「ん?」

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アフリカ師匠「おまえ、マジで言ってんの?」

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REI「やれやれだぜ」

ラリーは助け合い精神が基本

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色々と横道に逸れましたが、初めてレースにエントリーしてみる方や、林道に行ってみたいなんて方は気をつけて欲しいことがあります。

準備が10とすると、本番でそれが11とか12とか、増えたりはしないんです。
本番で出来ることをきちんと発揮できて10なんです。

緊張したり、ケアレスミスをして、7か8くらいになれば上出来ではないでしょうか。人間、できないことが急にできるようにはなりません。たくさん練習を重ねて、じわじわと進んで、たまに転んだり怪我をしたりして大きく後退したりして、それからまたじんわりじんわりと進むんです。なので、あまり無理はしないでください。

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アサマファンライドでも、北4でも、僕は転んでいますが、助けてくださった方がいるから帰って来られたんです。谷側にバイクを倒した時は、重たくて一人では起こせませんでした。先進の電子制御搭載のどれだけいいバイクに乗れても、ミスして駆動が切れたり、変に傾けてしまえば、装備重量242kg(DCTモデル。MTモデルは232kg)が途端に現実的な重みになってくるんですね。

セレクタブル・トルク・コントロールという、トルコンと言い換えていいものですが、これはスロットルをとにかく開け続けた方がいい結果を生んでくれます。矢のようにまっすぐ飛び、しなっては戻るように曲がり、素晴らしい機械ですが、ダートを走るにはどうしても自重の重たいバイクですから、駆動力が頼りです。トラコンが不要な出力をいい塩梅で間引いてくれるので、スロットルはON/OFFでいいくらいなんです。事前に最適なモードを選択して、慣れておく必要がありますが、とても心強い味方になります。

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あとは、ABSも愛してます。ダート路面で、フロントブレーキをバカ握り、リヤブレーキをバカ踏み。リヤをどれだけロックさせてもエンストしないのも最高でした。こんなことを僕でもできるのは、技術のおかげです。技術は万人を天才にしてくれます、愛してます。最近のABSは上手に介入して、上手に減退する、そんな上品なものが多くて、ありきで乗れて助かります。たまに古い世代のABSに乗ると、「マジかっ!?」ってマジで言いたくなります。
もういまさら初代iPhoneや初代iPadには戻れません、ファミコンは味があるけど、ドラクエやファイナルファンタジーなどの最新作のプラットフォームはPS4なんです。

僕は、助けてくれる人がいて、バイクが良くて、身長183cmで足が届くから、なんとかなってるんです。自分の力じゃなくて、長身に産んでくれた母のおかげで、周りの方のおかげなんです。話が逸れまくってもなんとかなるのは、編集さんが監修をしてくれるからです。ありがたいことです。次回はもっとあっちへこっちへ飛びますからね。
家を汚してもいつの間にかキレイになっているのは、妻のおかげなんです(ポイントゲット)。
←今また欲しいバイクがあるんです。

北4は上手な方しかいませんでした。助けていただいてばかりで、本当にお世話になりました。思い出したように書いてますが、本当に感謝しております。

初めてのSSではもちろん…?

サーキット走行会の先導やインストラクターをやらせていただくと、緊張しているのか、頑張りの度合いをコントロールできないのか、タイヤが古いのか、いつ転んでもおかしくないようなライダーをちょくちょく見かけます。案の定、転ぶんです。サーキットはうまく転べば体がアスファルト上を滑るだけですが、バイクは硬いところで倒れるので結構壊れます。

ダートはその反面、バイク自体が軽いですし、路面が柔らかいのはバイクには優しいですが、不意に変に転んだ時には体には優しくない場合がありますね。僕は気をつけているつもりでいますが、「あぶなっ!」って笑い話にできているのはラッキーだったからです。誰でも油断しますし、誰でもミスします。

慣れないうちは一人で走らないでください、初心者だけで走るのもオススメしません、助けてもらえる設備や人員がいるからこそ、安全に遊べる。そして練習になるんです。

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仲間が爆笑しながら写真を撮ってくれましたが、本当に悶絶してます。声にならない声とは、こういう時に出るんです。悶絶と嗚咽は近いかもしれません。膝をやった…力が入らない、終わった…と思いつつ、仲間に恵まれた、とも思っていました。それはそれでオイシイけど、アフリカツインでこうならなかっただけで、僕はチャンピオンです‼︎

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一発目のSS、ささっと振り返りますと、転倒したライダーを避けて、僕も転倒しました。ワダチにハマったバイクを一人で起こせず、助けてもらい、谷に落ちかけていたバイクを引き上げるのを手伝い、15分くらいロス。これでもう好成績は望めなくなりましたが、かえって以降のSSは落ち着いて攻めることができ、結果的に大きなアクシデントを避けられたように思いますので、人生初のSSとしては、素晴らしいSSだったように感じています。

以上、ビビリだけどポジティブなREIでした。

今回の結論。
「バイクに金髪は効かない」
「遊びと仕事は、安全第一が優勝」

オマケ。
某外国メーカーのテストライダーに、市販車のトラクションコントロールとは、と聞いてみると。

「お前のクソみたいなミスをカバーするモノじゃない、そんなミスをすればクラッシュする。一般のライダーが安全に自分の限界を探るためのシステムだ。」

激しく納得。

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