お久しぶりです。しみちゃんです

東南アジアにあるブルネイ・ダルサラーム国での語学留学を終えて、今年5月に日本へ帰国しました。JEC阪下、JMX神戸、JMX名阪…帰国してからはまた、関西地方を中心にレース観戦を楽しんでいます。

さて今回私は、9月17、18日に北海道日高町で行われた日高2DAYSエンデューロを観戦しに行ってきました。全日本エンデューロ選手権の第3戦としても数えられる大会で、その名の通り2日間に渡って行われるレースです。

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観戦のためだけに、はるばる北海道へ

参戦、ではなく観戦。
ライダーとして走るわけでもなく、ライダーをサポートするわけでもなく、飛行機に乗ってわざわざ観に来る人はそんなに多くはないでしょう。

今回、私が日高の地を訪れるきっかけとなったのは、今年6月に行われたJEC阪下でした。
会場となったプラザ阪下は駅からすぐの交通の便の良さもさることながら、他のコースと比べると比較的コンパクトなコースであるため様々なポイントで観戦しやすく、また、観客も楽しめるコースレイアウトになっており、非常に見応えのあるレースでした。

ですが、プラザ阪下での大会を見てみて、私は、よりJECらしい、「これぞJECだ!」というような大会をこの目で見てみたい! と思ったのです。

日本を代表するエンデューロレース。
真っ先に思い浮かんだのが日高2DAYSエンデューロでした。
雄大な景色の中をエンデューロバイクが走る、しかも2日間。日高町の町全体がコース、生活道路もコースの一部です。
そのようなレースは、日本では日高町でしか見ることが出来ないと思い、今回日高行きを決めました。

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観戦の足を探せ

今回、日高へ観戦しに行くと決めた時、JECに精通している方々から、まず最初にアドバイスされたのは、「観戦の足を探せ」でした。と言いますのも、日高のコースは、1周の距離が非常に長いのです。今年は台風の影響で1周100km超のコースの予定が短縮になりましたが、それでも1周61kmのコースです。同じポイントで1日観戦していたとすると、1人の選手につきトップライダーでも3回だけしか自分の目の前を通りません。しかも一瞬です。

観戦するなら、車で先回りして、いくつかの地点を周るのが一番だと言われました。最初は自分の足でコースを周ろうと思っていましたが、実際に行ってみて分かりました。それは不可能です。結局今回は、車で相乗りさせていただいてコースを何ヶ所か回りました。

ロケーション最高! のはずが…

レース前日の金曜日は、パドック設営やコースの下見などをする日でした。
日高町の良いところは何と言っても、北海道らしい、雄大なそのロケーションだと思います。

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天気も良く、コース下見ではこんなものを見つけました。
となりのトトロに出てくる傘のようです!

しかし、翌日の土曜日の朝、起床して外を見ると、見事に大雨。
結局、2日間ともレインコンディションでのレースとなりました。日高のコースは、牧場を通ったり、川を横切るポイントなどがあります。コースを回って写真を撮りながら、晴れている時ならもっと綺麗だろうなあ、と何度思ったことでしょうか。特に日曜日はひどい雨で、とにかく寒く、長袖、パーカー、ウインドブレーカーを着込んでも足りないぐらいでした。

ですが、そんな私より何倍も辛いのは、雨の中走っているライダーです。コースのそちこちに水たまりがあり、大雨でぐちゃぐちゃになった路面がずっと続いています。パドックに帰ってきたライダーとバイクは泥だらけで、どれだけ過酷な状況でのレースだったかが写真からも感じ取ることが出来ると思います。

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なぜ日高はこんなにも人を惹きつけるのか

JECに参戦しているライダー、関係者は、日高2DAYSエンデューロのレースを他のレースとはまた違う、特別なレースと捉えています。日高に行ったことがなかった私からすると、北海道までの交通費はかかる、最低3日間は会社を休まなければならない、公道を走るためにナンバープレート等の保安部品がついたバイクを用意する必要がある、など、普通に考えるとデメリットの方が多いように思います。

様々な障害があるにも関わらず、人々が日高に行きたがる理由は何か。北海道滞在中、それを私はずっと考えていて、私なりに結論を出してみました。

それは『日高はレースも、レース以外も楽しい』です。

少しばかり前述したように、日高のコースは本当に最高だと思います。コース脇で写真を撮っていて、知り合いのライダーが「楽しい~!!」と言いながら走り去っていきました。雄大な日高町の土地を自分のバイクで走るだけでなく、そこでレースが出来る。コースの全てを見ることが出来ませんでしたが、ここをバイクで走ったら気持ちいいだろうな、と思えるようなコースでした。

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その上、日高2DAYSエンデューロは、日高町の全面バックアップによって成り立っています。開会式には町長代理、警察署、消防署、自衛隊などが出席しており、町全体でレースを成功させようという想いを強く感じました。ボランティアさんもコースの各所におられました。大自然に囲まれたコースとレースに関わる方々の強力なサポート体制。こんな素晴らしい環境があるのは、日本のどこを探しても日高町だけだと思います。

そして、日高はレース以外でも楽しめるのです。北海道は何より食べ物が美味しいです。日高のレース前後には、レース参加者が美味しそうな北海道の食を満喫している様子を写真付きでSNSに数多く投稿していました。これを見たら、行きたくなりますよね。

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海鮮丼とジンギスカンを食べました!

最後に、今回私は、市内からコースまでの移動や宿、他にもコースを回ったり、物品を貸していただいたりと、様々な場面でたくさんの方々に頼りっぱなしでした。これは今大会私が反省すべきところでありました。私のような新参者に優しくしてくださって、心から感謝しています。その方々が居なければ、私は日高へは辿りつけなかったでしょうし、ここまで楽しめなかったと思います。そして、この大会を運営してくださった主催者、ボランティアの方々にも、この場を借りてお礼申し上げます。

今でも、日高町のあの雄大な景色、大自然の中を走るエンデューロレースが忘れられません。
私は春から社会人になりますが、何とか都合を合わせて来年も是非行きたいと考えています。

日高2DAYSエンデューロ、最高です!!

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この記事の著者について

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しみちゃん
ブルネイに留学中の大学生で、モトクロスやエンデューロ観戦が趣味で、だんだん有名人に。好きが高じて、海外でも観戦旅行を続けており、その顔の広さはグローバルに?
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