大観衆。緊張。自信と課題。
スーパーテストを終了。

金曜日は受付、車検のちにパルクフェルメ(車両保管)に車両を入れて、ライダーブリーフィング、そして夕方からサッカー場を使用したスーパーテストが開催。

まずは昨日の下見を終えた大神君は、
「エクストリームテストは、気持ちも必要ですね。トライアルの経験で考えても、IBではなかなか経験できないレベルですね。ヒルクライムもあんなに連続ではありませんし。マインダーもいないですしね。
このGPの会場はみんなフレンドリーです。壁がないというか、チームとかメーカー関係なく、コミュニケーションしやすいです。お祭りのような感じ。居心地はめちゃくちゃいいですね。
GPのトップライダーは重心の移動がすごくスムーズで絶妙、トラクションをかけるタイミングがすごい。ギリギリのスピードで切り返して進入して、アクセルを開けて全開。この時のグリップ感が違うんでしょうね。アクセルを開けるタイミング。全開にしようというタイミングが、今まで考えていたものと全く違います。
彼らはスリップしないですし、開けているのに進む! 日本だと整えるようにアクセルを開けることが多いと思うんですが、彼らは車体を倒しているけど、路面を拾っているというか、路面をつかみながらトラクションかけて進む感じです」

受付も順調に終了。後ろには現在最速ライダーと言われる昨年度チャンピオン、シェルコのマシュー・フィリップスの姿が。この時に仲良くなった大神くんとマシュー。とても気さくなチャンピオンということを知ることができました。そして、大神くんも持ち前のコミュニケーション力で友達をどんどん作っています。
国際レースを戦う上で、とても大事なコミュニケーション力に関して、全く心配ないのが心強いです!

そのあとはパルクフェルメに車両を入れるのですが、こちらはマット持参なんです。つまりピットとPF用として2個必要。
しかし、扇状に並べて、すごく格好いい。アジアクロスカントリーラリーでのスウェーデンライダーの所作でも思いましたが、彼らはマシンの置き方、並べ方も美しいです。これ、大事ですよね。

さて、今日も朝からなかなか濃い経験が積めたようです。まずタイヤ交換を新設丁寧に教えてもらいました。このハスクバーナのイタリア人メカニック、ニコラスさんはハンパなく親切で、「もう一回教えて欲しい」というと、嫌な顔一つせず、笑顔で優しく教えてくれました。

Airohのヘルメットサービスでは、バンの中に洗浄スペースがあり、そこで大神くんも持参のヘルメットを洗ってもらうことに。ツヤ出しまでしてくれて、まるで新品のような輝きがあっという間に生まれて感激。グラッチェ!!

今日はクロステストも下見しました。草原にひたすらキャンバー、オフキャンバーの連続というコースで、見た目は美しく、走る方としてはなかなか疲れる設定。でも大神くんが走る頃はしっかりラインが出来ているはず。土質や植物は日本とそっくりなので、イメージは夕張のテストをスケールアップした感じ。

 

そして、夕方からいよいよスーパーテスト。いわゆるデュアルレーンです。
最初に飛び降りジャンプ、そして水の入ったプール。巨大タイヤやロックなどをクリアして、立体交差。2人一組で2周走るタイムアタックです。

観客席は満員。特にイタリア人ライダーの活躍には大声援が飛びます。しかし、唯一のアジア人、大神くんの登場は、かなり目立っていて、MCがトモキ、ジャポネーゼ!!と、スタート前から連呼。撮影している宮崎にも、カメラマンが声をかけてきます(笑)。

さて、1周目、なかなかスムーズにクリアしていき、もう一人と遜色ない速さで走る大神くん。しかし、2周めに痛恨の転倒。そこから引き起こした時に大歓声がおきました。終わった後の本人は当然悔しそう。ライディングスキル。異国の地での初レース。集中力や緊張など、様々な要素をクリアしなければいけませんが、周りは各国の超ハイレベルなライダー達の中で、急速に吸収、他では得難い貴重な1日1日を過ごす日々です。

USAの英雄、マイク・ブラウンの登場にも会場は大沸きでした。トップタイムは地元の熱狂的な応援を受けたサルビーニ選手でした。

水のプール、上級者はきっかけの石でジャンプしています。大神くんは明日は(通常のコースの中にも組み込まれています)飛ぼうかなと話しています。

明日はいよいよDAY1です。

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