前夜から延々と振り続けた、広島の雨。テージャスランチはサバイバルIN広島の会場でもあり、ハードエンデューロの聖地でもあったりします。赤土、そしてわりと岩盤が多く、雨での変貌率はJNCCでも相当高い部類に入ることは、わりと知られている事実です。

ご存じの通り、エンデューロマシン、エンデューロタイヤという物自体は、なるべくいかなる路面にも対応できるように作られているもの。だから、マディでも走れますし、ドライでも走れる。そのかわり、選択の余地があまりないとも言えるでしょう。おまけにリアホイールは18インチ。モトクロスタイヤのマディ用も、19インチリムを用意しないと履けないときています。

鈴木健二はモトクロス時代からマディに強く、その対策もベーシックなものではありますが効果的です。その鈴木が言うのは「やっぱりタイヤ。できれば、ハリとゲタ(マディ用タイヤ)を履きたい」ということ。これは、ダンロップのMX11の形状をさして言っていますが、古くはヨコハマタイヤなどでもマディ専用のタイヤがあったようですね(すいません、未確認!)。昨今ではどんどんタイヤの性能が上がっていて、一つのタイヤでカバーできる路面の種類が劇的に増えており、「マディ専用なんて局所的なモノは、使いづらい」わけです。

が、想像どおりこのような広島では、ハリとゲタはまさに敵なし。

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そこで、おもむろに、ワイズさんで裏から出してきたのがコレ。昨今、独特なタイヤを次々にリリースすることで名を馳せているゴールデンタイヤのGT280。こんなものがあったんですね、通称ゲタパターンの18インチです。海外ブランドまで全部調べたわけではないのでわかりませんが、おそらく18インチのマディ用タイヤはこれだけではないでしょうか。逆に言えば、マディにしか効きません、パドルタイヤなみに使用用途が限られるタイヤです。今回、小林雅人、渡辺裕之が装着して恩恵にあずかりました。

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で、結果はコレ! 元来スタートの得意な小林ですが、このあとも鈴木健二を抜き返したりしつつ、ある程度トップを維持できました。鈴木もそのことを覚えていて「なるほど、ゲタはいてたのか!」と驚いていたのが印象的。このスタート路面ですが、表面はツルツルで取材班のVANSは氷の上を歩いているかのごとくノーグリップ。そんな路面でも、わずかにフロントを浮かせながらスタートダッシュが可能だったというわけです。

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相変わらずミスがたたった小林でしたが、少なくともJNCCのライダーに「タイヤの大切さ」は訴求できたはずですね。

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ちなみに、ゴールデンタイヤではこちらも一部では好評とのこと。トライアルタイヤの間抜きパターン。

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