クロスカントリーは、場の状況やコース設定によって番狂わせが起きることはめずらしくありません。得手不得手もありますし、マシンの準備状況、はたまた運も大きく結果を左右する。それはクロスカントリーの醍醐味とも言えるモノであって、誰にも等しく勝利へのチャンスが残されている。だからこそ、どんな状況でも勝ちに来る鈴木健二は、すごいのだ、と言えるでしょう。

さて、まさに番狂わせにはもってこいであった広島ですが…

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まずは、この人。熊本悠太をあげるべきでしょう。毎年激戦区となるAクラスですが、広島ではあっさり頂点を奪い去ったことになります。地元広島で、父親はバイカーズベア(自動車・二輪ショップ)を営み、親子でエンデューロに出ることも。2012年はレースに出ていなかったようですが、昨年はMFJエンデューロ西日本エリア選手権シリーズのナショナルチャンピオンを獲得していたり、先日のレジェンドレース、ゲコワンでは4位に入っていて男沢まで到達しています。本人曰く「ついたら誰もいなかったんで、登頂はあきらめましたけど…」とのことですが、本誌にも書きましたがあそこまでたどり着く時点で、異常だと思った方がいいでしょう。2013年のG-NETランキングは4位。ハードになればなるほど、強くなります。
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この通りです。どこでみていても、安心感があり、かつアグレッシブでした。総合でも5位ですからね!

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こちらは、昨年の爺ヶ岳AAGPでもWDで勝った杉浦慧。COMP Bに参戦する木村吏の彼女です(表彰台でそういってるし)。杉浦だけでなく、今季はフルサイズマシンに乗り換えた女性ライダーが多数いますが、このマディの厳しい中でのフルサイズは大変だったに違いありません。

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WAは菅原聖子が優勝しています。背もあるのでこの写真の通り、フルサイズマシンが大きく見えません。びっくりするのは、ライディングも「マシンを先行して自分で操作しにいく」という点において、とても巧くて、速いところ。開幕では常勝の近藤香織に負けてしまいましたが、ここ広島では水を得たような活躍で圧倒的差で優勝です。

こうしてみると、さすが広島ということもありますが、難しいコンディションを得意としている西日本のライダーが非常に強い1戦だったように思います!

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