初めて参加したアジアクロスカントリーラリーは、何から何まで楽しいことばかり。

準備も長距離移動も、SSでの迷子も、何もかもが楽しそうだった西村さん。

「こんな楽しいこと、夫だけ行くなんてずるい」とご家族もご同行!

奥様もお子さんもチームサポートを手伝っていただき、その節はありがとうございました!(外岡さんの奥様もありがとうございました)

SSを走り終えて途中休憩のテントでは、汚れたゴーグルを拭いていただいたり、軽食を用意していただいたり、助かりました。

 

西村さん、ダートスポーツAXCRの記事をたまたま読んで「これだ!」と一瞬で惹かれて参加を決意、その話を聞いて、本当に今まで記事を作ってきた甲斐がありました!

初めてお会いした時から想像はできたのですが、実際ラリーのあらゆる局面でも冷静でスムーズに対処するのです。もはや初日からラリーストの風格があるではないか!?と感心していたのは私だけ。

 

ハスクバーナTE250iを操る西村さん。ちなみに普段は私と同じくYZ125Xに乗られています。

金曜日はサン・クロレラさん主催のパーティでチーム全員が登壇して、ヤルゾ〜の掛け声。

 

無事完走出来てほっとしています。

楽しいかどうか解らないくらいに濃くて充実した9日間でした。

初参加だったのですが結構タフなレースだと感じました。SS以外にも長距離のリエゾンがあり、それ以外にもメンテナンスやロードブックのチェック等、とにかく時間があっという間に過ぎていく感じです。

 

前半は慣れていないせいもあり、まともに食事も出来ずに2,3時間の睡眠時間で一日400~500km走る日々でした。となるときついはずですが、それ以上に楽しくて。毎日スタート出来る喜び、SSではコマ図を読み解き毎日異なる東南アジアの風景を駆け抜け、SSゴールした時の達成感、その後のリエゾンではリラックスして現地の売店や食堂に寄り道しながら移動を楽しみ、宿営地のサービスでは仲間との再会を喜ぶ。

そしてレースが進むにつれて同じルートを走破してきた者同士、チーム、国籍問わず連帯感が強くなってゆく。何かいろいろなものが混ざり合って濃くて楽しいAXCRでした。

 

バイクの整備や、翌日のLEGのマップ取り付けなどは、夜間になります。

翌日のLEGを無事走りきることだけを考える。行動する。

そんな贅沢な時間がAXCRの日々です。

 

SS途中のサービステントでは、今まで走ってきたマップを抜き取り、後半SSのマップを新たに巻きつけます。

 

ひとつメンバーが言っていた言葉が印象に残っていて

「普通に生きてくにはこんなに時間もお金も使って全くやらなくてもいい事。だけど普通の遊びに飽きちゃった人が集まっている」

その通りで、参加者は素敵な思考回路を持ったタフでチャレンジングな方々ばかりでいい刺激になりました。

また、今回家族もサービスという形で参加したのですが、毎日がお祭りみたいで楽しかったと言って、来年も参加する気満々です。

今年のレースは終わってしまいましたが、既に来年に向けて備えているところです。今年はトリップメーターが初日に雨で故障し、宮崎さんの予備のトリップメーターをお借りした経緯があるので、来年はメーターやマップケース周りを重点的に対策しようと思います。

ラリーはSSだけが醍醐味ではありません。リエゾンもまたラリー。

全ての行程が終わり、ミャンマーからタイ国境へ戻る道すがら、「宮崎さん、ちょっとフルーツ食べて行きません?」と小休憩。

ドリアンを食べる二人。偶然ですが、二人ともドリアンOKな人間でしたので美味しくいただきました(笑)。

もう一つライチっぽいものもトライしましたが、酸っぱすぎて二人とも完敗でした。

ラリー行程の中間ぐらいでの夕食。まだスタートから数日しか経っていないんですが、それまでに皆があまりにも面白い日々を送っているので、笑い話に事欠きません。

 

印象的だったのはLEG3。主催者から「この日はジャングルでナビ勝負になる」と明言された日。

私は過去の経験上、ノーミスでクリアした試しがなく、何度も行ったり来たり、時にヤマカンだけでクリアしたりと、ハラハラドキドキ。焦りや疲れ、不安もドッと押し寄せてくるのですが、西村さんは「池町さんが近くにいたんですが、ついて行ってクリアしたのでは、せっかく来た意味がない。だから、あえて一度離れて、迷った分岐まで戻ってやり直したんです。まあ、それでかなり時間をロスしたわけですが(笑)」と。

私も近い時間にその場にいたので、それを後でお聞きした時「格好いいなあ」と感心してしまいました。

私も池町さんの姿を見ていたので、何度か「ついて行っちゃおうかな」とか、弱い心が囁きましたが、振り切りました(笑)。

 

 

急遽参加させていただいたにも関わらず、事前にいろいろと情報交換できて大変助かりました。

一番助かったのは現地での情報伝達です。メッセンジャーで確認出来るのは時間の節約や安心材料になりました。大体何か作業していることが多いので、合間にチェックできるのはうれしいです。それと、サービスやHQでテント、場所があるのは非常にありがたかったです。雨が降っていても快適に作業できました。

ともかくチームに参加させていただき感謝です!

(写真提供:AXCR)

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