新井宏彰、逆襲の狼煙

「今年は手応えがある。こっから行きますよ」

昨年は開幕前の手首の負傷により、復帰後もシーズン通して調子が上がらなかった新井宏彰。今年の開幕戦でも激しい転倒を喫してしまったが、走りそのものの手応えはあるという。カワサキエースの、逆襲なるか

 

DS：第2戦の川越を振り返っていかがですか？
「ヒート2で久々にトップ争いができたのが良かったですね。昨年はケガもあったし、復帰したあともダメだったので。そういう意味では、今回の川越は存在感をアピールできたかな、と。まただいぶ調子も良くなってきています」

DS：現在、身体の調子は？
「開幕戦の九州でぶっとんでしまって。手首がまだだいぶ痛いんですけど、骨は折れてなくて打撲くらいだったので、開幕から第2戦の関東までもなるべくバイクに乗らず手首を休めて、今回迎えた感じですね。去年のケガとはまた別のところで。開幕の時はハンパじゃなく痛かったです」

DS：今の自分の走りは？
「開幕も走り自体は悪くなかったし、いいんじゃないかな、という手応えがありますね。ちょっと今回は成田選手に勝てなくて悔しかったですけど、しっかり両ヒート揃えられたし、次の広島に繋がる走りができたかなと思ってます」

DS：今年はスタートの調子も良さそうだな、と見受けます。
「そうですね。九州はけっこう良くて、関東のヒート2も悪くなかったですね。もちろんホールショットを取れたほうがいいと思うんですけど、悪くても3番手くらいにはいたいですね。今回も2位に上がったときにはすでにトップの成田選手と3〜4秒離れちゃってたんで、安心マージンになってしまったかな、と。ちょっとプレッシャーを与えにくい状況でしたね」

DS：オフロードヴィレッジのラインは？
「意外と同じようで、ワダチ一本違ったり、とかがあるんですよね。パッと見は少なそうだけど、タイヤ一本分アウトから入って次で抜く、とか。狭いからその場のセクションでは難しいけど、手前でスピードを乗せて詰めて次のコーナーで、とか。ラインがないわけじゃない、という感じですね」

DS：広島での展望や作戦は？
「もう僕は完全にスタートですね。スタート切って、そこから、序盤でレースを握る。そういうレース展開を狙いたいですね。特に今年はバイクの調子がとても良くてスタートにけっこう自信あるんで、いいレースができると思います。開幕はダメでしたけど、こっから行きますよ。広島、SUGOどっちも好きだから、一気に弾みをつけたいですね」

DS：楽しみです。
「行くしかないでしょ（笑）」

DS：ありがとうございました。