本日ヤマハ発動機から2022年レース体制についての発表がありました。

かねてより噂のあった全日本モトクロス選手権IA2クラスへの、J・ウィルソン選手(オーストラリア)のフル参戦が正式発表!

YAMAHA FACTORY RACING TEAMとしてIA2に参戦するワークスライダーとなりました。

ウィルソン選手といえば、昨年の全日本モトクロス選手権SUGO(第7戦MFJ-GP)にて、圧巻の走りを披露したことは記憶に新しいところです。早速関係者に確認したところ、まだ本人のコメントなどは入手中なので追って発表がありそうですが、ひとまず確認できたのは

・全日本モトクロスに刺激を与え、活性化させる

・ウィルソン選手や日本人選手のステップアップにも繋げる

・そして、気になるのがマシン開発。発表された体制をみると、IA1は昨年までと変わらず富田俊樹選手と渡辺祐介選手がラインナップされ、マシンはYZ450FM。つまりワークスマシンの称号を与えられているのに対して、ウィルソン選手はあえてYZ250Fとなっています。

この理由は「限りなく市販車に近いから」ということですが、当然マシン開発を行っていくにあたり、あえてこの名称にしている面もあるようです。シーズン中にどのようなパーツが投入。あるいはマシンが投入されていくのか、楽しみに見ていきましょう!

 

今回発表されたのは上記のメンバー。昨年までの「YAMALUBE」チームは発展的解消となっているようです。

IA2ルーキーライダーの奮闘、活躍にも期待したいですね。

富田俊樹選手

渡辺祐介選手

J・ウィルソン選手

 

以下ヤマハリリースより

オフロードについて当社は、海外拠点の協力のもと全日本で優秀な成績を収めた若手ライダーのさらなる成長を目的に、アメリカやオーストラリアに派遣してきました。今年はオーストラリアのトップライダーであるジェイ・ウィルソン選手を日本に招聘。「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」からIA2に参戦しYZシリーズへのフィードバックを目的とした技術開発に取り組みながら、若手ライダーの目標として、またbLU cRUの一環としてライディングスクールなどの機会を設け若手ライダーを指導するなど、国内モトクロスの裾野拡大とレベルアップなど活性化を図ります。

全日本モトクロス選手権は、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」から3人のライダーが参戦します。IA1には昨年、ランキング2位の富田俊樹選手と4位の渡辺祐介選手が、ファクトリーマシン「YZ450FM」で参戦し、2011年以来となるチャンピオンを目指します。
IA2には、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」から昨年の第7戦MFJ-GPに出場して両ヒートで優勝を遂げたオーストラリアのトップライダーであるジェイ・ウィルソン選手が「YZ250F」で参戦。若手育成や技術開発という幅広い役割を担いながら、チャンピオン獲得を目指します。
また、ヤマハ発動機販売株式会社が、オフロードレースに参戦するアマチュアライダーを対象としたサポートプログラム「bLU cRU」を展開していますが、当社はこの活動の支援として、全日本選手権にステップアップするライダーを受け入れるクラブチームや、そこで優秀な成績を収めたライダーの育成など、より高いレベルを目指すための環境を整えていきます。

 

J・ウィルソン選手は2009年、ジュニアモトクロス選手権でオーストラリア人として初めての世界チャンピオンを獲得。オーストラリアやニュージーランドを始め、AMAスーパークロスにも参戦するなど成長が目覚ましい27歳。

かつて全日本モトクロスにはロン・ティシュナーやカイル・ルイス、ジェフ・マタセビッチ選手などの海外ライダーのフル参戦により、日本人ライダーの活性化やレベルアップが図られたこともあります。かつてマタセビッチ選手と死闘を繰り広げた榎本正則選手も、本誌インタビューで海外ライダーのフル参戦を望んでいらっしゃいましたが、今回の発表が活性化に繋がることを願ってやみません!

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