ホールショットも決めたカイローリ PHOTO/Archer R.

ホールショットも決めたカイローリ PHOTO/Archer R.

 5月4日、オランダのファルケンスワードでMXGPが開催。全18ラウンドのうちの第6戦でシーズンの1/3を消化したグランプリ。
地元イタリア以外、どのヒートもすべて表彰台に上り、その半分を優勝。かつてのS・エバーツを彷彿とさせるがごとく、ここ数年のA・カイローリを止められるライダーは不在だ。もはやカイローリ自体のアイコンとも言える350SX-Fに乗り続け、結果「フルに扱える350ccのほうが速い」という理論を自分のあふれる才能で証明し続けている。特に、250→450にステップアップするのが常であり、450になった途端にアグレッシブさを失うライダーが多いなかで、350のなせるワザか、相変わらずバツグンのスタイルを見せるカイローリに隙はない。
ファルケンスワードでは、RACE1の終盤こそマシントラブルでG・ポーランに1位を譲るものの、カイローリは3位に。RACE2では、敵なしのぶっちぎりで優勝を決めた。さらに、どちらもホールショットで前半から後半までレースを通して格の違いを見せつけた形だ。なお、ポーランはRACE2でクラッシュ、後続からもだいぶダメージを受けてしまった模様。親指と鎖骨の負傷とのことで詳細が待たれる。ポイントスタンディングでも2位につけているJ・ファンフォルベークは、2/3位と、このレースでカイローリに3ポイントあけられてしまった形だ。
 
MXGP、総合2位ファンフォルベーク

MXGP、総合2位ファンフォルベーク

 MX2でもKTMの強さが際立ち、J・ハーリングスが圧勝のピンピン。このレースでブラジルの穴をようやく埋めることができ、レッドプレートを手にした。カイローリよりも勝率は圧倒的、パーフェクトウィンも3度出している。今年のMXGPでオレンジに割り入るのは、相当に難しいだろう。
余裕のハーリングス PHOTO/Archer R.

余裕のハーリングス PHOTO/Archer R.

 なお、日本の山本鯨は25/28位。今回はポイントならずという結果に。

MXGP
1 222 Cairoli, Antonio ITA FMI KTM 20 25 45
2 89 Van Horebeek, Jeremy BEL FMB YAM 22 20 42
3 22 Strijbos, Kevin BEL FMB SUZ 15 22 37
4 25 Desalle, Clement BEL FMB SUZ 18 18 36
5 34 Roelants, Joel BEL FMB HON 13 16 29
6 28 Rattray, Tyla RSA MSA HUS 14 14 28
7 183 Frossard, Steven FRA FFM KAW 11 15 26
8 21 Paulin, Gautier FRA MCM KAW 25 0 25
9 3 Leok, Tanel EST EMF TM 10 10 20
10 777 Bobryshev, Evgeny RUS MFR HON 16 3 19

MX2
1 84 Herlings, Jeffrey NED KNMV KTM 25 25 50
2 461 Febvre, Romain FRA FFM HUS 20 20 40
3 911 Tixier, Jordi FRA FFM KTM 22 16 38
4 92 Guillod, Valentin SUI FMS KTM 18 14 32
5 200 Tonus, Arnaud SUI FMS KAW 9 22 31
6 122 Ferrandis, Dylan FRA FFM KAW 13 18 31
7 59 Tonkov, Aleksandr RUS MFR HUS 16 13 29
8 17 Butron, Jose ESP RFME KTM 11 15 26
9 33 Lieber, Julien BEL FMB SUZ 14 11 25
10 243 Gajser, Tim SLO AMZS HON 12 12 24

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