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モトクロス世界選手権のMX1で活躍(2008年は自己最高位のランキング4位)後、今年からSpain Husqvarnaの契約ライダーとしてエンデューロに転向しているジョナサン・バラガンの近況。今季は、基本的にはスペイン国内のエンデューロ選手権をフォローする予定だが、FIMエンデューロ世界選手権にも開幕戦から出場。モトクロスとの違いに戸惑いながらも、強豪に混じって善戦中だ。エンデューロ世界選手権は、2日間連続開催の2ラウンド制。開幕のスペインでは2日目に4位、続くポルトガルでは5位、R5/6のギリシャでも2日目に4位と、周囲だけではなく本人も驚くほどの好成績。バラガンが参戦しているのは、2ストローク250cc/4ストローク450ccの中間排気量クラスで、もっとも激戦のクラス。ハイスピード化が著しい現在のエンデューロ世界選手権の中でも、バラガン同様に、MXGPからの転向組が名を連ね、激しいトップ争いを繰り広げている。

バラガンは「モトクロスとエンデューロは、並べて比較するのが難しいぐらい違う。特に、1本が10分を超えるタイムアタックになるエンデューロテストでは、コースを覚えてラインを正確にトレースするのが難しいね。ついついとっちらかってしまう。練習せずに歩いて下見しただけのコースを100%で突っ込んでいくのも、とても新鮮で面白いが、やはり難しさを感じるね。なんとかトップライダーたちに近いタイムを出せる時もあるけど、安定していないのがぼくの弱点。トップライダーたちは、とにかくタイムが安定していてしかも速い。コーナーをスムーズにつないでいくライディングも習得しないとだめだと思う」とコメント。まだまだ「エンデューロライダーとは言えない」というバラガンだが、序盤からのこの好成績。当初開幕のスペインだけだった予定が、急遽、ギリシャまでの連戦になっているのは、チームにとってバラガンの適応力が期待以上のものだったことを示していると言えそうだ。今季中のポディウムはもちろん、一勝にも期待しよう。

Hisashi Haruki BIG TANK

 

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この記事の著者について

BIGTANK MAGAZINE 春木久史
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