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6月22日(日)福島県エビスサーキットにて全日本スーパーモタード選手権が開催されました。コースはロードコースをショートカットして使用し、長いストレートと細かいコーナーはブレーキングテクニックと切り返し技術が必要とされ、ダイナミックなテーブルジャンプもあります。ダート区間は度胸も必要でした。決勝日の朝から雨が降り出してしまい、公式練習・タイムアタックまではウェット、ヒート1はドライ路面ながらもダートから土が引っ張り出されスリッピーな路面、そしてヒート2では、またもや大雨でヘビーウェットな状態のなかレースが開催されました。直前の病院の検査で、昨年骨折して治療中だった左手首が再度骨が離れてしまっていることが発覚しましたが、痛みを堪えて参戦することにしました。
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■前日練習
噂では今年はコース変更があるということでワクワクしていましたが、今年もそのままのレイアウトでした…残念です。KTMで高速コースを走るのは初めてだったのですが、全域でパワーがある為、特にスプロケットの変更も必要なし。不安だったスチールフレームによる高速コーナーでのヨレも前後ホイールに剛性の高いマルケジーニを履いているので、全く気にならず安心してコーナーを攻めることができました! そしてこれまでは上位陣のストレートスピードについていけなかったんですが、逆に今回はアドバンテージがあるのが分かり、安心して前日練習を終えました。
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■公式練習
朝から雨が降り続き、レインコンディションでの練習走行となりました。消耗の激しいリアタイヤは中古でしたが、良いイメージをつけたいのでフロントはここから新品を履きました。サスペンションをいつものようにレインセッティングに変更しましたが、サスが柔らかすぎる感じに…。エビスはドライとのタイム差は少ないので、セッティングをドライに似た仕様にしたらバッチリでした!
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■タイムアタック
割と好きなレインコンディション! ということでやる気満々でコースイン! ですが、気合入りすぎてオーバーラン連発…そして他者の転倒に巻き込まれそうになったりで、最終ラップにやっとアタック成功で5番手でした。グリッドは2列目なので、十分勝負できます。
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■ヒート1
他のクラスでエンストしたライダーがすぐにグリッド最後尾に回されているのを見て、絶対にグリッドでエンストできん! とエンストに気をつけながらスタート。やば! クラッチミートをミス!! と焦ったけど、なぜか周りも全員ミスったみたいで、すごくゆっくりなスタートでした(笑)。順位は5番手のままで1〜2コーナーを抜けます。3コーナーで、混んでるイン側を避けてアウト側から佐合選手をパス!

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そのままKTMのストレートスピードを生かして前を行く金児選手をパスしようとしましたが不発…。そして逆に抜こうっていう気持ちが強すぎて最終手前のストレートの立ち上がりでマシンが暴れたところを佐合選手に抜き返されてしまいました。その後は野佐根選手にも同様に抜かれてしまって、6番手まで後退…。途中、前を走っていたチームメイトの三苫選手がダートのテーブルで転倒していたので5番手に復活し、そのままゴールでした。

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■ヒート2

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前後スリックでマシンは準備してありましたが、OPENクラスのレース中から大雨になったので、急いで前後レインに換装作業! チーム員の手伝いもあり、間に合いました。レインタイヤの感触を確かめながらサイティングラップを走ります。すると、前を走っていた金児伸二選手がバックストレートで転倒(汗)。と、それを見ながら走っていた自分もハイドロプレーニング現象で危うく転倒しそうに…。かなりの大雨が降っていたので危険と判断してオフィシャルに報告するもスルー…(涙)。まぁどうにかなるかー! とそのままスタート!! いきなりのレインコンディションだったので先頭集団のペースも安定せず、前車に追突しそうになったところを避けたら後ろを走っていた野佐根選手にパスされ、そして焦って走って1コーナーを2周連続でオーバーランしたら最後尾まで後退…。

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その後はサバイバルレースのように次々と転倒者が続出して荒れたレースとなりました。先頭集団の転倒などに助けられて6位まで追い上げたのですが、最終ラップの最終コーナーで勝負をしかけたところで転倒を喫し、7位のゴールでした。

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■考察
低速コーナーと長いストレートがあるエビスサーキットは、今年から乗っているKTMの長所を生かす絶好のコースだったにも関わらず、安定した走りができなくて残念です…。手首の再手術はオフシーズンまで我慢しようかと思いましたが、それをすると来期は走れない恐れもあるので、今年の参戦はエビスサーキットまでとして、来期に向けて治療に専念したいと思います。御支援御声援頂いた皆様ありがとうございました! また来年頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします!

photo/atsushi kurata, hideo kishizawa

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