かつて、ヨーロッパのファクトリーを渡り歩き、名メカニックとして名を馳せ…帰国してからはチャンバーを製作し、今ではかつての銘品は、知る人ぞ知る逸品として君臨。まごう事なき、日本、いや世界でも類を見ないチャンバー職人マリオスポーツから、最新シリーズ「ロドリゲス」が発表(?※)されました。
※マリオスポーツは正式に発表をおこなうことはなく、ブログにてひっそりと新製品の案内を出していますので、こちらをご覧下さい
「図面上で同調部が長さ40ミリ太さ(外径)114.5ミリなんですが、その前のパーツがテーパーパイプで長さ20ミリ底辺の太さ外径114.5ミリ上面の太さ113.5ミリ。なんじゃこれたった1.0ミリ違いのテーパーパイプ。そんな過去にも無いことで、シリンダーフランジがテーパーですよ。その他でチャンバーのL寸(全長)ままでの125用チャンバーより最大で100ミリ以上最小で50ミリも短いです。」
「全長が短いとセオリーではエンジンは高速よりになり、中速域、低速域はおいてきぼりになって猫をふんずけた時みたいに、にゃーぎゃーと扱いにくいエンジンに成ってしまいますがそこを何とかでボリュームを増やして対策して行ったんじゃないか…」
とのことですが、これまでのマリオスポーツチャンバーと比べて高速にもしっかり対応しているということでしょうか。インプレ対応した木村氏によれば
「ピークパワーの出る回転が一段上に移動していて、そこに至るまでの回転上昇時のトルク変動がまったくと言っていいほどないんです。結果、マシンの挙動がとても安定していて、ピッチングなどが出にくく、乗りやすいという印象に繋がっています。
乗り方も変わってきて、低いギアで上まで引っ張れます。エンジン特性が扱いやすいので上まで回せるんですね。でもさらにその上がありそうでしたが、僕にとっては未知の領域。チャンバー1つでここまで伸びるエンジンに変わることが驚きでした。
トルク感が薄かったのは、キャブセッティングが薄かったからもしれません。でも今のセットはノーマルの冬仕様(MJ:172,PJ:45,JN:NOZF4)です。気温が比較的高く、通常なら濃い目に出るはずのセットですが、薄く感じたのはもっと燃料を必要としているということなんでしょうね。適切なセットに合わせてあげることでトルク感がアップすると思います。とはいえ、このチャンバーの性格上モリモリのトルクにはならなそうです。
それと、ある回転域から音が変わるんですね。これがまた楽しい。125なら全開にしてなんぼでしょーってことと、全開時のサウンドが良いので、気持ちものってきます。タイム的にも速いんじゃないかなーと思いました。」
とのこと。乗りやすさ重視のアネチャンなどがここ最近のマリオスポーツに多かったのですが、今回のロドリゲスで、より「楽しさを重視」した設計になっている模様です。なお、ディメンジョンはKTMワークスチャンバーと同等とのこと。
すでに受注は始まっている模様。お問い合わせはマリオスポーツメールへ。
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