AMAスーパークロス開幕(アナハイム1)では、ファクトリーチームのJ・アンダーソンが史上初の最高峰クラス優勝を遂げるなど、好調を示すハスクバーナ。ここでは、昨年の秋に来日したハスクバーナ本社の代表であるオリバー・ガーリング氏のインタビューをご紹介しよう。
※このインタビューは2015年の秋に収録したものに、加筆修正を加えたものです。
「AMAもMXGPも、明確にタイトルを狙う」
AMAやMXGPなどのレースシーンにおける今後のビジョンを教えてください。
「モトクロスに関しては『我々がモトクロスの元祖である』という自負もあるし、ハスクバーナの歴史のなかでも重要な位置を占めています。つまり、モトクロスをやらないわけにはいかないし、ある意味でそれは義務だとも思っています。当然モトクロスでの成功が、広告や広報活動、宣伝にも繋がるので、我々の重要なマーケティングツールのひとつがモトクロスです。それはAMAスーパークロスでもMXGPでも同様で、我々がモトクロスからいなくなることはありません。今後も全力を投じていくつもりです」
チャンピオン獲得へのビジョンはありますか? 例えば何年以内に、とか。
「レース活動をしている以上、いつでもチャンピオンを狙いたいと思っているので、何年先、といったプランでは考えていません。実際に2015年のMXGPでは、M・ナグルがほぼチャンピオンを獲れるところまでいきました。残念ながら6月のドイツGPで足首を骨折するケガをしてしまいましたけど、それもレースです。しかし、2016年はもちろんチャンピオンを狙いにいくし、それが我々の仕事だと思っています。スーパークロスももちろん同様でチャンピオンを狙っていきたいし、J・アンダーソンと契約したという時点で、明確に狙いは『チャンピオン』です。2015年は450ccのルーキーイヤーだったので仕方ない部分もありますが、その割には悪くない成績だったと思っています。しっかりトップレベルで勝負できていると思うし、2016年はチャンピオンを獲れるくらい成長してくれると信じています」

M・ナグル選手はハスクバーナのマシンのどこを気に入っていましたか?
「マクスはとてもストロングなライダーなので、とにかくパワフルな、モンスターのようなマシンが好みです。おそらく、ホンダにいる時は一番そこが物足りなかったのではないでしょうか。我々はそのために、ファクトリーマシンとしてとにかくパワーが出る450を作ることを第一の使命としてやってきました。それがマクスのフィーリングと合っていたので、彼のモチベーションを上げる一番のきっかけになったのではないかと思います。2015年に彼が所属していたアイスワンチームは、まさに彼のために作ったチームで、彼のためのセットアップをすべておこない、彼が気持ち的にも乗っていけるようなすべてを用意しました。それがうまくフィットしたことで我々のチームで成功を収めてくれたと思うし、今後も続けることで、マクスをMXGPのチャンピオンに仕立てていきたいと思っています」
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