あえて、リンクで柔らかいサスフィーリングを好む
「リンクで車高を下げることは、邪道、なぜなら、サスペンションの性能を落とすことになるから」というのが定説である中、愛知のダートバイクプラスではYZ250FXのロワリングリンクが、154個も販売されている。つまりは日本のYZ250FXの多くが、ZETA製リンクで車高を下げていることになる。いろんな意味で、衝撃的なデータである。
前述の定説を少し違った角度から見てみれば、リンクで車高を落とすことは、必ずしも性能に悪ではないということもできるだろう。リンク比を変更する事でサスの初期が柔らかくなるため、サスが使えないようなレベルのライダーには、サスが動きやすくなって好感触に感じることさえある。ましてや、売れ筋のトレール用リンクであれば、本格的なダートライディングをしない限りは、悪影響を及ぼさないと考えていいだろう。
リンクの変更ならば、スタンダードに戻すことも容易だし、それ自体があまり高いモノではない。車高をひとまず落としたものを体験してみたい、というところから、まずはリンクを使い始めてみるのもいいかもしれない。動きすぎる場合は、プリロードで調整してやるのが、ユーザーの決まり手だとのこと。
JNCC Aクラスのライダーが語るロワリングリンク
JNCCに参加する、とあるAクラスのライダーから証言もある。
「ロワリングリンクを使うと、初期の作動性がよくなるので、どうしても低速で動きが硬いと感じる方だったら、こちらの方の有利点が出てくることもあります。初心者の方だったら逆にスムースな動きに感じることもあるでしょう。スピードが出るコースや体重のあるライダーだと入りすぎてしまう場合もあるので、そういう場合はプリロードで調整しています。もしくは、スピードコースならばリンク自体をスタンダードに戻していますね」
875mmのシート高であるCRF250Lに、ロワリングリンクで20mm車高を下げた車両。164cmの男性がまたがると、両足のつまさきがある程度つくような形になる。ここまで下げられれば、足がつかないので買えない…という悩みにはならないはず
※現在発売中のダートスポーツ5月号には、付録「足着き大全」が付いてくる!
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