昨シーズンは平田優の欠場で、YZ450FMは安原志の手に託されていたが、今季から平田の復帰と三原拓也の加入によってYZ450FMを駆るライダーは2名に。YZ450Fが後方排気になって6年、苦心の末熟成を重ねて仕上がった今季モデルはどのようなものか。紐解いてみよう(※月刊ダートスポーツ6月号掲載記事より引用・加筆)
サスにはあえてクロームメッキを採用する
実は平田のマシンは、昨シーズンに決めた仕様から、車としてはそんなに変わっていない。昨年は安原車と平田車と仕様が分かれていたが、今季の平田モデルは平田の15マシンをアップグレードしたもので、正常進化といえるもの。また、三原車に関しても、テストはおこなったものの平田車と同様の仕様に近づいていったとのことだ。
サスペンションの部分はKYBと協働でセッティングを詰めていって、その中でも幾つか別の仕様や構造的に違うものもトライしている。フロントフォークに関しては、普通のクロームのメッキのままであることがうかがえるが、表面処理を変えると特性が少しずつ変わり、平田や三原レベルのライダーになると、そのあたりのフィードバックも戻ってくるそう。結果的に、現時点で最良の組み合わせを考えたときにヤマハとして出した答えがクロームメッキだったという。
エンジンマウントの位置が変更されている平田車
フレームは基本的に生産車をベースにしてはいるものの、エンジンのブラケットが異なっていて、ギャップの吸収感やコーナーに入っていく際のラインのトレースのしやすさなどを狙っているとのこと。サスだけでなくフレーム自体の吸収性もモトクロッサーでは非常に大きいことが理由だと言う。また、ブラケットリヤアームは16のYZ450Fだと幅を広げているが、16YZ450FMでは採用しておらず15モデルのものを使う(正確にはYZ250FMは幅を広げていないので、250のものを利用している)。全体の吸収感や接地感やトラクションが変化してしまうため、バランスを取った結果、平田・三原らにとってはベストなチョイスだそうだ。車体のディメンジョンはまったく変わっていないとのこと。
※続きは、ダートスポーツ6月号へ! 他のファクトリーマシンについても、一挙掲載!!
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