エンジンは腰上が市販車とは別物に
ファクトリーとしては出力はどうしても上げたいところだが、乗りやすさも追い求める必要がある。具体的には吸排気、等にポートの仕様は4サイクルで効いてくるところでもあるため、一番時間かけて、細かいセッティングしながら作り込んでいき、FIのセッティングで最後に整えていくような作業をしていくという。平田、三原ともにあまり回さない走り方をするため、開発としては「なるべく、下の開度、下の回転数を使うため下よりにセットアップしている」とのコメント。ただし、全域において出力は向上しているそうだ。
見た目からすると、スタンダードに加えてリブがシリンダーヘッドについていることが見受けられるが、リブ自体には効果を狙っていない。ただし、ファクトリー専用のパーツで、砂形の鋳造で製作されている。理由としてはポート変えたりしやすいため。シリンダーやクランクケースは、市販品を流用している。
YZ450FXを流用したシュラウド
ラジエーターシュラウドはFXのものを使うという。これは冷却性能のためで、ウッズなどの低速走行時にしっかりエアを取り込めるように設計されたFXのものがちょうどよく、ラジエターを大型化するよりもライディングフィールへの影響もないとのこと。これは現在、MXGPのチームでも使われており、USをのぞいてファクトリーの常套手段とも言えるものになっているそうだ。
セルをFMにつける予定は、いまのところない
ヤマハではFXシリーズに採用されていることもあり、流用も難しくないセルスターターに関して、ヤマハ陣営としては今のところFMに採用する予定はないとそうだ。
セルスタータは単体で1kgくらい。かつ、シリンダーの前、つまりFXと同じ位置につけることになるため、どうしても重量のバランスが狂うってしまう。ところがMXGPの場合だと長丁場かつ、シーズン18戦ある中で、なるべくポイント取りこぼさないようにという作戦でそのバランスよりも取りこぼさないことを重視しているのではないか、とのこと。
※続きは、ダートスポーツ6月号へ! 他のファクトリーマシンについても、一挙掲載!!
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