今週は、下田丈の軌跡を連日お届けしています。今日は、2014年8月のFIMジュニア・モトクロス・ワールド・チャンピオンシップより。
PHOTO/TAKURO NAGAMI
参加国38ヶ国。注目を浴びた日本人の優勝
日本中のモトクロスファンに速報でニュースが回った。「下田丈が65クラスのヒート2で優勝! 4位/1位で総合も2位に入った!」という最高のニュースだった。世界選手権においてのリザルトだけ見れば、渡辺明氏以来の快挙だ。
そんな下田が出場していた、FIMジュニア・モトクロス・ワールド・チャンピオンシップとはいったいどんなレースなのか。アメリカのアマチュア最大のレースと言えばロレッタリンが有名だが、この大会は文字通り「世界選手権」だ。各国の代表が集まり、65、85、125で各3名が代表エントリー可能、ネイションズ同様に国対抗のリザルトも出るので、国の威信をかけて臨む。まるでファクトリーチームのように巨大なトレーラーで来場し、ライダーそれぞれの家族も同行するので、チームによっては50名前後の大所帯となる。
また、各メーカーやトップチームの目が光っている場所でもあるので、ここでの活躍はその後のスカウト、契約へも直結する。事実、125㏄クラスで優勝したブライアン・スー(ドイツ/16歳)は、125㏄ワールドチャンピオンとヨーロッパ選手権の125㏄クラスでチャンピオンも獲得し、来季はJ・ハーリングスと同じチームであるKTMファクトリー入りが決定しているという。もちろんハーリングス自身も過去に優勝経験があるし、K・ロクスン、E・トマックなど、今最前線で活躍しているライダーの多くがこのレースで優勝し、その後の活躍に繋げている。
つまり“そういう”レースなのだ。今回下田が優勝したのは65だ。この先、85、125と、そのレベルはますます上がり、世界中でふるいにかけられた猛者が集まってくる。しかしこの一歩の意味は、とてつもなく大きい。
65ccクラスは12分+2周で、フルグリッド40台の戦いとなる。タイムアタック方式の予選は2組に分かれ、各組の上位18台が決勝進出。さらにラストチャンスのレースの上位4台が決勝へ、5・6位がリザーブへ入る、というレースフォーマットだ。
同じく65のアメリカチーム、ジェレミー・ライアンと写真を見ながら談笑する丈。予選日のワンツーコンビだ。この2人の数年後、いったいどうなっているのか楽しみで仕方がない。
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