世界最速インプレ、新型CRF450Rは「曲がりやすさがハンパない！」

JNCC第8戦、シーサイドバレー糸魚川の前日におこなわれた試乗会で、突然その姿を現したCRF450R’17。
ダートスポーツWEB編集部では、その試乗インプレをJNCCでおなじみの2名のライダーから入手いたしました！

また、Hondaのオフィシャルで会場にきていた増田一将も軽くライド。「高回転域のパワーは、すごく上がっていて回すとすごい」とのコメントをいただいています。

COMP AA-1 #9 松尾英之

PHOTO／YUTA YOSHIDA　※写真は16CRF250R

「16モデルと17モデルと乗り比べたんですけど、正直、17モデルのほうがフロントが重たく感じました。だけど、重たいのが悪いんじゃなくて、前後の車体バランスがすごく良い。16だとコーナリングしてる時にリアが滑るところ、17だと前輪と後輪が同時に二輪がドリフトしてくれる感じで、すごく曲がりやすくなっています。ホイールベースが短くなっているおかげかもしれないですね。8の字なんかもしやすいと思います。

17モデルは16モデルに比べて、重心が前寄りになっている印象を受けました。エンジンの出力アップのためか、エンジンは少し重さを感じますが、フレームなどで軽量化しているとのこと。走り出してしまえば気にならなくて、むしろ16より軽く感じました。

トラクションについても17モデルのほうが良いと感じました。特にコーナリング中のトラクションが良かったですね。エンジンパワーについては正直、僕レベルのライダーでは違いは感じられませんでした。モトクロッサーですから、もっとレブくらいまで回せるようなAMAのトップライダーレベルだとわかるんだと思います。

サスペンションは、おろしたての新車だったのですが、手で押した感じではものすごく柔らかくて、僕がいま付けてるエアサスよりも柔らかいんじゃないかって思いましたね。でも乗るとかなりしっかりしています。初期のコツコツ感は全くなくてプログレッシブで、奥のほうでグーって踏ん張ってくれる特性が、向上している印象でした。

あとはシュラウドの形状が上のほうにあがっていて、若干気になりました。なんでもトップライダーがすごく深くバンクさせた時に、足がシュラウドとハンドルの間に挟まってしまわないように、そうなってるらしいのですが、僕らレベルだとそれが逆にちょっと気になって、16モデルのほうが足が出しやすかったかなって。

あとはシート面がすごくフラットで、タンクキャップも小さいし、リアフェンダーからトップブリッヂまでどこでも座れるんじゃないかってくらい。重心移動はすごくしやすかったと思います。

モトクロスマシンだし、圧縮比もかなり上がっているので、エンストしやすいかどうか、が非常に気になっていました。わざとエンストするような乗り方をして試してみましたが、非常に優秀でしたね。おろしたてでアタリも出てない新車なのに、一年試乗車で使った16モデルとほとんど変わりませんでした。あれでアタリが出ればもっと良いでしょうね。とにかく曲がりやすくて乗りやすくなっているので、450を敬遠していたような人にもオススメできます」

COMP-A #136 嵐口哲也

PHOTO／YUTA YOSHIDA

「まずエンジンなのですが、ちょうど比較のために用意されていた16モデルと比べると低速から高速への吹け上がりがスムーズになっており、パワー感もあがっている印象でした。中級以上のライダーなら十分扱いやすいエンジンだと思われます。

車体もそれほど重さを感じることなく、コーナーでの取り回しも、扱いやすいエンジンもあって、振り回されるということもありませんでした。

サスに関しては試乗したセクションでは問題ないですが、ガレやウッズでは多分跳ねられそうな感じなので、このへんはRXの方に期待したいところだと思いました」

また、現地でも試乗していた増田一将氏にもお話を伺ったところ「エンジンパワーが全然違う、ピークパワーが相当出ています」とコメントいただきました！

最終戦の爺ヶ岳では、待望のCRF450RXの試乗ができる…かも？

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ダートスポーツ編集部

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