昨日、特集を一部お見せしましたが、今回はそこに掲載された「そうだタイチくんに聞いてみよう」。未掲載のものも、お送りします!

Taichi’s Voice
〜そうだ、タイチくんに聞いてみよう〜
田中太一の引き出しは、思った以上に多い。そのすごさは、トライアルだけにおさまらないところだ。今回は、そのほんの一部を切り取ってみた。哲学から、ライテク、セッティングまでいろいろとためになることばかり!
「絶大な信頼がおけるのは、テック10」
しっかりとエンデューロに取り組むようになってから、田中太一はブーツを換えた。それまでは動きやすさを重視したものの、現在のベストはアルパインスターのなかでも最もホールド性に優れるテック10。「TRの装備は、ほとんど使ってません」
「エルズベルグは、ニーシンパッドさえしてない」
あの超ハードなエルズベルグ本戦ではまわりの反対をおしきって、ニーシンパッドさえもを外してレースに臨んだ。ケガの怖さよりも、動きやすさをとったらしい。ほめられた行動ではないかもしれないけれど…
「新聞配達にだって、リスペクトすべきおじさんがいた」
今年の初めの頃には、新聞配達をしていた田中。金銭的に苦しいから、という理由からだ。しかし、そんななかからも何かを学ぼうとする姿勢を絶やさない
「エンデュランサーでのエアターンは、マシンを立てなアカン」
今回撮影のために、250EXCでエアターンを披露してくれた田中。トライアルマシンでは楽勝のこの動きも、重いエンデュランサーでは難しい。「特にサスのストロークがありすぎて、タイミングが難しい。鈍いんですわ」と。「できるだけマシンを立てなアカン。飛び出し口はほぼ壁じゃなきゃダメですね」
「ブレーキを常に踏める、その動きができれば武器になる」
田中は常に、ブーツの底が2cmずれて削れるという。これは、リアブレーキの右側につまさきを待機させるため、ほとんどの時に2cmほどずれた状態でライディングしているからだ。「普通はつま先あたりでステップにのりますよね。僕はちょっと違います。理由は簡単、すぐに対応できるから。でも、これはよっぽど足首がなれないと無理。トライアルでも、これができるのはそんなにいないですよ。でも、必ず武器になりますね」とのこと。「ウイリーをずっと続けるには、そういう右足の使い方をする必要があります。ウイリーの練習でもいいかもしれません」試してみる価値はある?
「背が低いなら、シートは低く、ステップはあげたほうがいい」
田中の乗る250EXCはパワーパーツでポジションを変更してある。シートはローシートを、ステップは数mmあげたものを使用。「マシンが縦に振られたとき、一番怖いのはシートにケツを跳ね上げられること。この瞬間、人は前転するものなんです。だから、できる限りそのスペースが必要。特に背が低い人は、そういう観点でパーツ交換してもいいかも」と田中
「体が先に動けば、転倒することはない」
ライディング中の体の動きが人よりも大きく、いかにもトライアル出身というスタイルの田中だが「マシンが倒れようとする方向に人が先に動いてやれば、転倒することはないんです。そういうところはトライアルをずっとやってたから身についてることですね」と。よりシビアにマシンが反応するトライアルでは、動きも大きく素早くなければバランスを保てない
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