田中太一のSea To Sky参戦決定をお伝えしたばかりですが、さらにハードED業界に激震です。なんと2015エルズベルグロデオに、我らが走るダートスポーツ編集部員、矢野和都が参戦します!
何度かこの場でもお伝えしていると思いますが、カズトは兵庫出身で幼い頃はTEAM HAMMERで三木アネックスパークをフィールドに育ちました。三木の山は、想像以上にハードであること、高濱龍一郎自身がフリーライドをモトクロスの素地に持つこともあり、強烈な経験を積んできたとカズトは言います。ぜひ、JNCCなどで会場で話を聞いてみて下さい。
「KTMのチームメイトであり、先輩の田中太一の活躍を近くで感じていて、世界で戦うということがどれほどカッコイイのかというのを肌で体感しました。それで昨年のCGCに出た時にハードエンデューロの魅力に取り憑かれてしまったのです。それでどうせ出るなら、世界で戦ってみたい、とびきり難しいところを走りたい、そこで結果を残したいという願望にかられ、今年の初めからエルズベルグに出たいとずっと思っていました。今年のシーズンが終わったら、KTM JAPANの野口代表に話をするつもりだったのですが、なんと7月に向こうからオファーをかけてくださったんです! それで本気の参戦となります。っていうか2013年のパブリックビューイングで来年か再来年のエルズベルグに参戦しますって言ったんですよね。
もともと普通の人よりはハードエンデューロ系のノウハウを知っていました。キッズの頃からエクストリームの練習は、当時のモトクロスチーム監督に嫌というほどやらされていましたし、ライテクも教えてもらっていました。不思議とつらい思い出は鮮明に覚えているみたいで、その時教えてもらったテクは今でもものすごく覚えています(笑)。今となっては感謝ですが、エンデューロを始めて10年前に教えてもらったことが役に立つとは。今はそのワザを自分流にアレンジしていっています。
勝機はあります。まずはモトクロス上がりのスピードで、プロローグでは確実に一桁に入る。後ろになればなるほど厳しいでしょうから。どれだけスキルがあっても渋滞に巻き込まれて、走らせてもらえない状況に陥ればアウトでしょうし、田中太一並の根性があれば別でしょうが…。もちろんそのへんも鍛えますよ。ただ僕なりの戦い方があるはずですし、模索していくことこそがベストかと。
今のところ田中太一以外の日本人は完走できないってなっていますが、それを変えたいです。思い出作りで参戦する気はありません。この1年間はエルズベルグのためにトレーニングを積んで、悪くて完走を目指します。やがては日本が誇る、ハードエンデューロライダーって呼ばれたいですね。あとモトクロス出身からでも通用するって証明したいです。
KTMになってから、単純にバイクの楽しさを教えてもらいました。ツライ練習も楽しいから耐えられる。エルズベルグだってKTMに乗っていたからこそ見えた世界ですし、本当に感謝です。また彼らは僕のことをライダーとしてでなく、仲間として迎えてくれています。そういうのも驚くほどの向上心を与えてくれます。とにかく楽しいんです。でも楽しいだけじゃ終わらせたくない。やる時はやる! そういうメリハリが有るのもKTMの魅力っす!!!」
とのカズトのコメントです。
ご存じの通り、エルズベルグロデオをはじめとするハードエンデューロはトライアルライダーが俄然有利なレースです。トライアルの素地がないといえば、昨年田中太一ともバトルを繰り広げ、フィニッシュを手にしたI・セルバンテスが記憶に新しいところですね。もし、カズトがフィニッシュできるとすれば、これはとてつもない快挙です。ほぼ1年をかけて、カズトはこれから連載などでエルズベルグにチャレンジする様をみなさまにお届けしていきます。ぜひ応援してください!!
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