5年目の夏。AXCRチャレンジ2018 Part.8 切り取られた時間。

Facebookでも度々レポートしましたが、本日はAM4:30頃にパタヤのラリー公式ホテルに到着。チェックインができないため、街を散策しながら、午前からマシンと本格的にご対面。 そして、一年ぶりに出会う人たちや、初めての人たちと挨拶をかわす。 一年という時間の中で、お盆の時期だけ毎年僕らは、この異世界、異空間に放り込まれているのだが、それが5年目ともなると、それ以外の日々、つまり日本での日々が8月10日前後にプツリと切れて、また昨年のAXCRの続きを行なっている感覚です。 まるでこの10日間前後の時間だけ、切り取られて、一年後にまた接続される感じ。 でもそれが、言葉では難しいが、掛け替えのない時間とも…

5年目の夏。AXCR 2018チャレンジ!Part7 Googleマーキング

現在はダートスポーツ10月号(8月24日発売)の制作真っ只中ですが、AXCRのため出国が近づいてきました。 ここ数年は国内、国外問わずGoogle Mapにマーキングする癖がつきました。 いつか再び訪れる時に、こんなに便利なものはありませんね。 徒歩、電車、バイクに車、どんな移動手段でも、そこへの行き方を示してくれるのですから。 AXCRの場合は、宿泊するホテルをマーキングしています。昨年度のSS1でいきなり途中リタイアした僕は、スマホのGoogleマップでホテルへ直行したのでした。あーでもない、こーでもないと迷いまくっていて精魂尽き果てた僕は、スマホがあっさりと帰り道を示してくれたことに感謝と、複雑な…

5年目の夏。AXCR 2018チャレンジ!Part6 『ロードブックを通した駆け引き』

ラリーって面白いの? とよく人に聞かれます。 私は必ず、めちゃくちゃ面白いんです。と答えます。 しかし僕はまだ国内を含め、AXCR以外のラリーに参戦したことがありません。 だから、いろいろな経験や記事がAXCRならではの事項になっている可能性があります。 その一つがラリーメーターとロードブック。 これは私の参戦マシン、ハスクバーナFE250です。 ラリーメーターは左のメイン、右のサブともに機械式(rc-7)です。 近年GPS式のメーター使用者も多く、私も気になっていたので、その件についてプロテクタの加藤さんにお聞きしたところ、 AXCRや日本の林道は木々に覆われることが多く、GPSの電波を拾わないことがありま…

5年目の夏。AXCR 2018チャレンジ!Part5 『ボーダー』

僕が初めて参戦した2014年は、出発地のパタヤについてから、プノンペンのフィナーレ、そして国境を越えてタイへ大急ぎで渡り、なんとか帰国の便に間に合ったのですが、この期間のすべてが強烈なインパクトがありました。 このラリーにおいて、重大なファクターとなるのが「ボーダー」だと思います。 この2014年を振り返ると、タイでの数日間でようやくラリーに慣れ始めてきた僕ですが、ラリー一同が国境をこえる行為そのものに、旅心をそそられるのです。 日本にはない「ボーダー」。 旅と書くのは少し違和感があります。なぜならラリーは時にコンボイを組み、集団で大移動ですから、待機時間と行動開始のメリハリがあります。何から何まで自…

5年目の夏。AXCR 2018チャレンジ!Part4 『エントリーリスト発表』

いよいよアジアクロスカントリーラリー(AXCR)のエントリーリストが発表されました。 ゼッケン1は2連続優勝のタイ人ライダー、Jakrit選手。最大のライバルである池町佳生選手は#2、KTM同士の激しい戦いが予想されます。 FB(古河バッテリー)系のチームは今年も充実していて、JNCCでもおなじみ#3江連忠男選手の姿も。 3年連続参加の坂本選手や、昨年に続き参戦の粟冠選手の姿も。そして私宮崎が毎年お世話になり(毎年共に迷う!?)タフな歯医者さん、福村先生も。勝手に私が「カンボジアの貴公子(品格が高いイメージ)」と思うPHANDARA選手( Daraモーターサイクルショップ)、そして初参加の増田マミ選手…

5年目の夏。AXCR 2018チャレンジ!Part3 『メディアのラリー』

時に迷い、時にスコールに打たれ、時にマシントラブルが起き、時にこけて。 しかし苦しい思い以上に、素晴らしい経験をする。 時に大草原やジャングルを快走し、時に国籍を超えて仲間と道を探し当て、時にタイやカンボジアの人々の暮らしに触れ、とびっきりの笑顔に触れる。   そんな思いをしたくて、僕は自らコンペティターとしてAXCRに参加してきました。一方で、今回紹介したいのは「メディア」。そう、僕もメディアの人間なので、AXCRに毎年やってくるメディアの方々がどんな仕事をしているのか気になるのです。 そして毎年この人と行動していて、楽しませてくれる彼のことを、記事に書いてみたかったのです。 Photo/芳澤…

5年目の夏。AXCR 2018チャレンジ!(Part2)

マシンやパーツ類の準備をする中で、昨年の反省を活かして、ムースは新品を購入。 昨年は使用感のあるやや柔らかくなったムースをマシンに装備してシッピングしたのですが、約1ヶ月の間になんとムースが痩せてしまったのです。空気圧でいうとコンマ9から1キロくらいのイメージだったのが、現地でマシンとご対面すると、、、コンマ7くらいにへたっていて少し焦りました。 船もしくは到着後のコンテナ内保管時の暑さによるものでしょうか? ミシュランのBIBムースは粘りがあるので、ことなきを得ましたが、念のため今年は新調しました。サイズはM15(90/90-21)、M14(140/80-18)です。ラリー用ムースは、軟質路面や…

5年目の夏。AXCR 2018チャレンジ!(Part1)

2014年から挑戦を開始し、今年で5年目を迎える、私、宮崎のAXCR(アジアクロスカントリーラリー)挑戦。 いよいよバイク&パーツの出航準備が7月12日までと発表され、色々と準備をしているところです。 写真は愛知県プロテクタ様でラリーメーターrc-7のメンテナンスに訪れた時の一枚。ご担当される加藤氏がデモ機を見せてくれました。この模様はダートスポーツ次号にて。     AXCRについて、初めて目にする方もいらっしゃると思います。 以下公式 HPより 概要:初開催の1996年から2017年までに、タイ王国、マレーシア、シンガポール共和国、中華人民共和国(雲南省)、ラオス人民民主共和国、ベト…

AXCR 2017 LEG6

  本日はAXCR最終LEG。無事ゴールすることができ、DAYリタイアがあったものの4年連続で完走を果たすことができました。 まずはご協力いただいた皆様に感謝します。 また本レポートを読んでいただいた皆様、ありがとうございました。 帰国後は誌面でのレポート制作に入ります。私の走行写真などはオフィシャルカメラマンさんが撮影されているので、私の撮影した写真と合わせてお送りします。また、この後は、ほぼすべてのSSをムービ撮影していますので公開予定です!   苦しくても、余裕がなくても、トラブルが起きても、それでも完走を目指して走り続けるアジアクロスカントリーラリー。ついに最後の朝がやってきま…

AXCR 2017 LEG5

本日はAXCR LEG5。 明日の最終日のSSは80.27kmと短く、実質、本日のステージを乗り越えたライダーは、完走にグッと近づきました。もちろん、デイリタイアが可能なので、この日にスタート&ゴールすればフィニッシャーとなります。 例年、この最終日は最後に軽いSSが用意されると考えていましたが、昨年はエアクリーナーまで浸かりそうな深さのウォーターベッドがあり、この日にリタイアするライダーもいたほどですから、気は抜けません。   本日はジャパンサポートに、新人として入隊! 同じくマシントラブルで本日の走行を断念した田崎さんと。何年もバイクに乗っていなかったそうですが、面白いことを見つけ…

AXCR 2017 LEG4

本日はFacebookでレポートしたように、SS途中の74km付近地点で路肩の岩にジェネレーターカバーを強打し、破損。そこでエンジンが止まり、DNFとなりました。 ラリーはDAYリタイアというレギュレーションなので、明朝エンジンがかかれば再開できます。 SS4、今日はスタート早々高速ダートが続き、701 Enduroは素晴らしい加速とスピードでめちゃくちゃ気持ち良く走れました。 しばらく進むと4-5人に追いつき、自分としては悪くないペースで走れて、リザルトを追っていないとはいえ、少し欲が出て、ジャンプアップできたらとか考えていました。 しかし、、、落とし穴がありました。 向こうにポツンと見えるのが、上の写…